July 21, 2003

崖観音@館山

波左間からの帰り、127号線を走っていると、右方の山腹に、真っ朱なお堂がうねる崖から迫り出しているのを発見。
船形山の大福寺にある舞台造りの観音堂、通称"崖観音"。安房随一と言われるお堂からの眺望よりも目を引いたのが、鮮やかすぎる青色の天井絵と、「おんまかきゃろにきゃそわか」。
「おんまかきゃろにきゃそわか」:
ここの御本尊である十一面観音の御真言だ。"真言"を"観音様から授かった言葉"だと誤解していた私は、ありがたく頂戴して意味も分からないまま反芻してみる。夜になっても思い出せた(最近の私としてはひどく稀)ので不気味になった。

"真言"とは、その仏様をお祈りする時の呪文で、人の精神や人格までをも揺さぶりまた統一させて、より仏に近い状態へ持っていくような、魂の叫びに匹敵するような言葉だそうだ。梵語をそのまま音、しかもひらがなで表しているので、意味が分からないような、全ての意味があるような、不思議な感じ。

    


Posted by asummer | TrackBack
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