3月3日、有楽町で桃の花をもらった。
「日本一桃の里」山梨県一宮町が観光事業の一環として、街行く人に配っていたもの。
小さなつぼみをいっぱい付けた束を暖房の効いた会社のフロアに持ち帰ると、目で見ても分かるくらいのスピードで枝先のつぼみが膨らんで花開き、皆の目を楽しませた。
あれから一週間。
私の部屋の隅でこの桃は、持ち帰ったままの姿で佇んでいる。一度開いた花は、冬に戻ってしまった現実に戸惑いを隠せず、ポカンと開いた口のようだ。
・・・私の部屋は、まだまだ寒い。
4月になったら、桃源郷の一宮町へ行ってみたい。