引き続きアドバンス(ワンランク上)のコースに申し込む。ダイビングショップに常備の「体験者ノート」に頻出のコメント、「オープンウォーターだけのつもりだったのに、はまりました!アドバンスまで取っちゃった〜」。まさにそれである。
特に興味のあった水中デジカメ写真。カメラの反応の遅さを考慮して、魚の動きを予測して構える。たまに、真正面から見た何とも滑稽でカワイイ魚の顔や、岩からちょこんと除いた尻尾が撮れる。しかし、これはというものが撮れたのはウニの肛門くらいだった。何でまたウニは、こうも肛門を美しくする気になったのか。そして、それと同じくらい美しかったのが、気泡。上を向いて、自分の吐き出す空気を撮る、撮る、撮る・・・ふと気付けば、水中にあった泡が水上の空気に重なる瞬間が見えた。急浮上はスキューバで最大のご法度。体内に溶け出していた窒素が、急激な減圧で過飽和になって気泡となり(炭酸飲料の蓋を開けた瞬間のように)、血管を詰まらせたりする。同じ気泡でもえらい違いである。水中滞在時間が短かったからか私は何とか無事だったが、ウニの肛門に見とれていた生徒が突然浮上して見えなくなったわけで、インストラクターさんには多大な心配をかけた。