July 22, 2008

リッチなスイスホリデー<Rolle, Switzerland>

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(ジュネーブ湖(ルマン湖)で、ボートを降りて泳ぐ素子。アルプスの山々、ワイン畑、フランス国境などが周囲に見渡せる贅沢なひととき)

いまいるのは、スイスのフランス語圏。フランスとの国境の目の前のジュネーブと、少しスイス内部に入ったローザンヌとの間のRolleという小さな町にいます。ここについたのは14日で、ここに住んでいるのは、バンバリーのボランティア友達のマシュー&ニコル。オランダでお世話になったクリステルも同日に合流してここ一週間は5人でリッチなスイスホリデーを満喫してます。


(いまいるRolleはジュネーブ(Geneva)とローザンヌ(Lausanne)の間。ジュネーブ、ローザンヌに沿って、その南側にジュネーブ湖(ルマン湖)があります。別荘はその南側に広がるアルプスの山中)

昨日、マシューとニコルの友達の"シャレー"(別荘)での5日間ほどの山生活から、再びRolleに戻ってきたところです。

マシューとニコルの二人は、まさに絵になる美男美女で優等生カップル。マシューはこないだ36になり、ニコルもまもなく35歳になるけれど、4年前と違いはなく、素敵です。ニコルは、まれに見る品のある整った顔立ちで、ハリウッド女優でもおかしくない気がします。

スイスでは大学に行く人は10~20%ほど(マシュー、ニコル談)と少なく、大学を出ているだけでかなりエリート階層に入るようなのですが、二人とも大学出の金融関係が本職だったので(いまは二人とも転職)、実にリッチ。決して"いかにも金持ち"っていう感じではなく、なんかスイスの上品な上流階級の人たち、というイメージがぴったりのような。
初日14日は、Rolleの二人のマンションに泊めてもらい、翌日は、マシューの家族が住むヴェヴェー(Vevey)へ。家族もこれまた全く嫌味のない"余裕あふるる"豊かな雰囲気というか、「こういう家族だとマシューのような人物が育つんだな」とクリステルと納得。
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ジュネーブ湖が家から徒歩数分で、マシューパパのモーターボートで早速クルージング。湖の真ん中に行って、水に入って"ワインクーラー浮き輪"の中にワインを浮かべて、向こうには雪山とフランスが見えて……ってやってたら、ちょっとハリウッドスターになった気分(笑)。そのまま対岸のスイス・フランス国境まで行って、水の中に立つ城をみてという超豪華プライベートボートツアーを満喫しました。

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(湖から見えるスイス・フランス国境。中央の小さな川が境界に。スイスはEUではないので、国境が一応それなりにあって、車も止まらないといけないとのこと)

ま、でも、1、2時間そういうのをやってみた結果、こういうのはたまーにやるからいいんであって、日常になったら面白くないのかもなと、正直思ったり。超庶民派の自分はこういうのより、もうちょっと生活感が溢れて泥臭い方が落ち着くなっていうの率直な感想。羨望半分(笑)。

とはいえ、マシューとニコルもワイルドなバックパッカーで、バンバリーで会ったときは会社をやめての長期旅行中で、そのときの旅は一度も帰らず2年半!インドやネパールで3週間のトレッキングをしたりというアウトドアかつタフなキャラ。全然ぼくらよりタフです。

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(マシューの友達の家で。これはこの夫婦の自家製ワイン。この辺は、ワインが有名で、多くの家庭が自分のワイン畑を持っています。この夫婦のワイン畑は1000㎡で、1000本のワインを毎年作れるのに相当する広さとのこと)

その翌日16日からは、マシューの友達の別荘へ。これまたスイス・イタリアとの国境をなすアルプスのそばの谷にあり、言うまでもなくゴージャス。昼間はハイキングやドライブや泳ぎに行き、夜は、スイス料理、アジア料理、オランダ料理をかわりばんこに作って、毎晩夜遅くまで飲んで、何か話題を見つけては議論して、という日々です。ちなみに、マシューとニコルはスイス人っぽいのかどうなのか、感覚が日本人と似てるというか、それほどガツガツ議論するキャラではなく、あまり強いことは言わないようにする、という雰囲気の人たちだけれど、クリステルはオランダ人の中でも特に率直な方で、とにかくストレート。ぼくも5年前に比べてかなりストレートに何でも言うようになった自分に気付かされますが、こういう感覚の違いが一番議論の中心のネタになって、しかも面白いです。
マシューとニコルは、仕事をやめて2年半も旅をしていて、旅を終えてスイスに帰るに当たってはいろいろと葛藤があったようです。ニコルはまだ旅を続けたかったのに対して、マシューはスイスに帰って落ち着いた仕事ライフに戻りたかったとのこと。どうやって旅を締めくくるかについてぼくらもいまよく考えているため、二人とはそんな話もよくしてます。やはり旅生活がこれだけ長くなると、なかなか区切りがつかないのがやっかいなところです。が、とりあえずぼくらが今後どうするかについては、少しだけ具体化してきました。

ちなみに、マシューとニコルは会社を辞めて2年半もふらふらしていたのにもかかわらず、帰ったら前の会社(二人とも国際的な大手監査法人に勤めていた)がポストを用意してくれたというのが驚き。結局ニコルは会社を移ったけれど、マシューは、旅立つ前から一つ昇進したポストから再スタートを切ったとのこと。うーーん、これはスイスならではのことなのか、二人の実力のなせるわざなのか、すごいです。。。

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(マシューとセントバーナード)
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18日は、スイス・イタリアの山越えの国境にあるセント・バーナード発祥の地へ。あの犬のセント・バーナードです。セント・バーナードは、ここの山越えをする人たちの救助のために僧侶たちが育て、僧侶とともにこの雪山の中に暮らしながら、救助が必要であれば駆けつけていった、というのが500年以上前のここの発祥だったようです(うるおぼえなので詳細は不確かです)。とにかく、この国境はこれまで通った中でも最もきれいなものの一つでした。

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(スイス・イタリアの国境。右の道をずっと正面に向かって歩き、屋根の光る二つ目の建物あたりからがイタリア。ナポレオンの軍もここを越えてスイスにやってきたようです)

19日はマシューの誕生日で、20日はぼくの誕生日だったこともあり、二人の合同誕生会をやり、20日は氷河を見に行って、豪華なシャレーライフは終了しました。

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(シャレーで。中央のカップルがマシューとニコルで、その右がオランダ編で度々登場したクリステル)

21日は、マシューの実家のそばにあったチベット人の施設へ、取材の続き。これまでゆっくり話を聞けていなかった僧侶から3時間近く話を聞けました。チベットについての彼の見方やスタンスは、これまで聞いたものとはかなり違うもので、新鮮でした。

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(チベット仏教の施設"Rabten Choeling"のディレクター、ゴンサール・リンポチェ(Gonsar Rinpoche))

さて、今日22日は、これからジュネーブでバンバリーのボランティア仲間が集まってのプチ同窓会。

なんだか日々の記録みたいになってしまいましたが。26日(金)にここを出ます。もう残り4日。早い!


Posted by ykon at July 22, 2008 7:09 PM | トラックバック
コメント

いやー景色もとてもきれいで、いい感じのゴージャスライフだねー。思わずため息が出てしまった(笑)。

Posted by: naoki at July 22, 2008 8:59 PM

一読者です。こちらを見つけたのは「タイの日本人」で検索していてヒットしたのがきっかけですが、私も一時期キャンベラに留学しておりました。それにしても内容の濃いブログで旅行の参考になります。ありがとうございます。

Posted by: リヒト at July 26, 2008 8:52 AM

>naokiさん

スイスはどこに行っても快適だよ。税金的にも利点が多いらしいし、世界の金持ちたちが集まるのが分かる気がする。ジュネーブにしても、チューリッヒにしても、ベルンにしても、とてもコンパクトでちょっと離れるとすぐに自然が広がり出すのがいいね。最近、やっぱり街のサイズはあまり大きすぎない方が生活しやすいなと実感してます(東京や上海と比べてみて)。

>リヒトさん

コメントありがとうございます。「タイの日本人」というテーマは、自分たちの旅の中でもとても印象深いものの一つです。蛇足かもしれませんが、執筆記事一覧の中の2005年の「世界」のルポがそのときの取材を形にした一つです。

キャンベラに留学されていたのですね!いつ頃ですか?ちなみに、素子(妻)がANUに留学していたのは97年です。自分にとっても思い出深い場所です。今後ともたまに覗いていただければうれしいです!

Posted by: ゆうき・もとこ at July 29, 2008 1:02 AM
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