April 6, 2013

「ソトコト」と「芸術新潮」に<Kyoto, Japan>

本日発売の「ソトコト」5月号に、
退蔵院絵師・村林由貴さんのインタビューが載っています。
ちょうど一か月前、東京での襖絵展の余韻がまだ残る中でのインタビューでした。
今回も、写真は吉田亮人さん。

http://www.sotokoto.net/jp/interview/?id=81

村林さんの取材を始めて、もう1年ほどになるけれど、
彼女はインタビューするたびに言葉に深みが出てくる感じで、
ほんとに驚かされます。それは何よりも、彼女の日々が濃密であることの
証だと思います。

今回はほとんど、テープを起こしたものを軽く編集したという程度。
どんな問いに対しても、体験に基づいた村林さんならではの言葉が、自然に流れ出る。
それはほとんどそのまま文章になり、
そしていつも、なるほどと思わせるメッセージが込められています。

彼女は体験を言語化する力にすごい長けていると思う。
特異でとても貴重な体験をしている村林さんのような人が、
そうして言語化できる力を持っているというのは、
社会全体にとっても幸せなことだと思います。

プロジェクトはあと2年(1年延びました)。
現状は、これから壽聖院本堂に取り掛かってから、
そのあといよいよ退蔵院の64面へという段階です。
彼女の絵は、モチーフも線も、どんどん重みというか、力が増してくる感じで、
これからどうなっていくのか、何を描くのか、とても楽しみです。
そして同時に、彼女の変わりゆく言葉もまた楽しみ。

よかったら是非読んでください。
吉田さんの写真もまた、いいです。

冒頭は上のリンクから、ウェブで読めます。

ちなみに、今月25日発売の『芸術新潮』には、同じく襖絵プロジェクトのルポだけれど、
職人さんたちに焦点を当てたルポが載ります。
写真家・吉田さんとともに、職人さんたちを取材して回って書きました。
全く未知な分野だっただけに、いろいろと苦労しましたが、
それだけに熱のこもったものになった気がします。
今日入稿で、あとはゲラチェックのみ。やっと。。


Posted by ykon at April 6, 2013 1:02 AM | トラックバック
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