本日発売の「ソトコト」5月号に、
退蔵院絵師・村林由貴さんのインタビューが載っています。
ちょうど一か月前、東京での襖絵展の余韻がまだ残る中でのインタビューでした。
今回も、写真は吉田亮人さん。
http://www.sotokoto.net/jp/interview/?id=81
村林さんの取材を始めて、もう1年ほどになるけれど、
彼女はインタビューするたびに言葉に深みが出てくる感じで、
ほんとに驚かされます。それは何よりも、彼女の日々が濃密であることの
証だと思います。
今回はほとんど、テープを起こしたものを軽く編集したという程度。
どんな問いに対しても、体験に基づいた村林さんならではの言葉が、自然に流れ出る。
それはほとんどそのまま文章になり、
そしていつも、なるほどと思わせるメッセージが込められています。
彼女は体験を言語化する力にすごい長けていると思う。
特異でとても貴重な体験をしている村林さんのような人が、
そうして言語化できる力を持っているというのは、
社会全体にとっても幸せなことだと思います。
プロジェクトはあと2年(1年延びました)。
現状は、これから壽聖院本堂に取り掛かってから、
そのあといよいよ退蔵院の64面へという段階です。
彼女の絵は、モチーフも線も、どんどん重みというか、力が増してくる感じで、
これからどうなっていくのか、何を描くのか、とても楽しみです。
そして同時に、彼女の変わりゆく言葉もまた楽しみ。
よかったら是非読んでください。
吉田さんの写真もまた、いいです。
冒頭は上のリンクから、ウェブで読めます。
ちなみに、今月25日発売の『芸術新潮』には、同じく襖絵プロジェクトのルポだけれど、
職人さんたちに焦点を当てたルポが載ります。
写真家・吉田さんとともに、職人さんたちを取材して回って書きました。
全く未知な分野だっただけに、いろいろと苦労しましたが、
それだけに熱のこもったものになった気がします。
今日入稿で、あとはゲラチェックのみ。やっと。。