September 15, 2012

『新潮45』10月号にルポ掲載「よみがえる『お抱え絵師』」(Kyoto, Japan)

久々の更新でお知らせになりますが、9月18日発売の『新潮45』10月号に、最近ずっと取材を続けているルポルタージュが掲載になります。

日本最大の禅寺である京都の妙心寺の退蔵院にて行われている「退蔵院方丈襖絵プロジェクト」に関するノンフィクションです。

タイトル
「よみがえる「お抱え絵師」 京都・妙心寺「退蔵院方丈襖絵プロジェクト」」

このプロジェクトは、江戸時代にあった「お抱え絵師」というスタイルに着想を得て、お寺がパトロンになってこの時代の最高の芸術を残そうというプロジェクトです。いまの京都があるのは、数百年前に、そうして権力者やお寺が芸術家を育て、最高の芸術を残す環境を生み出したからであり、これからも京都が豊かな文化を保ち続けるためには、いまもそういうことをやるべきなのではないか、と退蔵院の副住職が考え、始まったプロジェクトです。

無名の女性絵師が、3年間退蔵院に住み込んで、日々寺で暮らし、禅の厳しい修行もしながら、64面の襖絵を完成させるというものです。

極めて、意義深く、内容的にもとても面白いこのプロジェクトを、4,5か月前から継続的に取材をして、自分なりに一つ形にしたのが今回のルポです。

まだ25歳の若き絵師・村林由貴さんが禅の中を生き、悩み葛藤する中で、彼女自身が、そして彼女の描く絵が、成長、変化していく様子が、見るものを離しません。そのほんの一端ですが、自分なりに描き切ったつもりです。彼女、そしてプロジェクトにかかわる人たちの熱き想いと情熱を、そのまま文章の中に閉じ込めたいと思い書きました。

是非読んでいただければうれしいです。どうぞよろしくお願いします!

ちなみに、このプロジェクトの撮影を行っている写真家・吉田亮人さんのブログでプロジェクトの様子を見ることができます。雰囲気が分かると思いますので、よかったらそちらもご覧ください。

吉田さんのブログ
http://ysdaki.exblog.jp/16185741/

襖絵プロジェクトのウェブサイト
http://painting.taizoin.com/


Posted by ykon at September 15, 2012 6:10 PM | トラックバック
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