April 14, 2012

大谷大学で旅に関する講義をスタート

先週より、京都の大谷大学にて、非常勤講師として新たな講義を始めました。
「人間学」という一般教養の授業で、旅について話すことになりました。テーマがテーマだけに、興味を持ってくれた人は多かったみたいで、初回からかなりの人数が集まってくれました(2回目に感想を書いてもらったら、その提出者が249人も!)。90分×15回の長丁場の講義で、毎回準備に必死ですが、なんとか乗り切りたいです。以下は、1回目、2回目の感想を、それぞれFacebookに載せたものです。

-------------------(以下、自分のfacebookより)

4月5日

今日は無事に、大谷大学での初講義が終了しました。初日で、登録もまだなので、みな様子を見に来ている感じだとは思いますが、かなり大きな教室がほぼ満席で、おそらく150人~200人くらいはいたような。旅がテーマという授業はあまりなさそうだし、楽しげに見えたのかなと。

前半で、"Into the wild"の最初の部分を20分ほど見てもらってから、その後クリスがどうなったか、アラスカがどういう場所なのか(ぼくは行ったことはないのですが)、旅がこのときどういう意味を持ったのか、人の生き方と旅がどうつながっているかなどについて、写真や言葉を引用しながら、自分の体験などを交えつつ話しました。

寝ていた人ももちろんいたけれど、思っていた以上にみなちゃんと聞いてくれました。この授業を機に、旅をしようと思ってくれる学生がいたらうれしい限り。

次回は、"Into the wild"から強引に話をつなげ、「いまの時代の冒険」ということをテーマに、角幡唯介さんの「空白の五マイル」と石川直樹さんの「最後の冒険家」について話そうかなと思ってます。この二作、どちらもすごいおすすめです。


4月13日

昨日は、大谷大学の2回目の講義をしてきました。今回は『空白の五マイル』(角幡唯介)を題材に、「冒険」をテーマに話しました。なぜ、冒険をするのか、生と死の際に立つとはどういうことなのか。自分はもちろん、それほどの体験をしたことはないものの、角幡さんの体験や、他の登山家や冒険家の例を出しながら、そして自分の旅でのことを絡ませながら、自分なりに話してみました。

グーグルアースを使って実際に場所をたどりながら、各時代の生死をかけた冒険について、付随するチベット問題についてなど、いくつか例を紹介しました。

思っていた以上に多くの学生さんには興味持って聞いててもらえたことが、授業後に書いてもらった感想からも感じられました。大教室が満員になり、感想の提出者だけでもなんと249人を数えました。

旅・旅行を実際にしている人は、その中で決して多くなさそうなものの、旅に興味がある人はきっと多いはず。でもたぶん、きっかけがないんだろうと思うので、自分の講義をきっかけに旅に興味を持ってもらって、実際に動いてもらえたらと思ってます。

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Posted by ykon at April 14, 2012 12:47 AM | トラックバック
コメント

良く言われることですが、旅は小さな小さな自分の殻を打ち破ってくれることが大きい気がします。違う言葉をしゃべる人、いろんな価値観を持った人に出会い、世界が多様だということを知る。青年こそ旅をすべき。そこに人間として根底を流れる共通のものも発見する。
「Into the wild」の青年が残念だったのは、彼が嫌った学歴社会、階級的な人間社会も、実はアラスカの大自然と変わらない生死と隣り合わせの競争社会だという本質に気づいていなかったことです。彼が嫌った人間社会も、彼が憧れたアラスカの大自然も実は同じ。自分へのこだわりからまだ解放されないまま、誤って毒草を食べて死んでしまう。
「人間の真の価値は、おもに、自己からの解放の度合いによって決まる」とアインシュタインも言っています。

Posted by: ruruchan at April 14, 2012 8:15 AM

おおお~。
びっくりしたよ!

大谷大学の「人間学」の授業と言えば、私の彼氏が去年していたような…?
こんちゃん、その後元気みたいで、よかった!!!
大学の先生になったの~?

西寧のじゃしらもどす。覚えてる?

Posted by: じゃしらも at April 14, 2012 8:55 PM

>ruruchanさん
 
お久しぶりです!お元気のことと思います。BRUTUSの中に、人間的未熟さと旅は相性がいい、とありましたが、確かにその通りだと思います。「Into the wild」のクリスについては、彼自身は確かに残念な結末となってしまいましたが、彼の行動がその後に与えたインパクト(本、映画の力が大きいとはいえ)を考えると、彼が結果として提示することになった考え方や意識というのはとても大きな意味があったように思います。お元気で!

>じゃしらもさん

おお!これは久しぶり!もちろんバリバリ覚えてるよ!なんとじゃしらも彼氏が大谷大で「人間学」を!「月刊神様」の彼?また近況お知らせください!

ぼくは大学の先生になったわけではないのだけど、今年から非常勤で2,3コマ教えてますー。じゃしらもはいまどこに??

Posted by: ゆうき at April 18, 2012 11:38 AM
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