October 5, 2010

「バッグがない!!」東京から新幹線乗車5分前に<Tokyo, Japan>

週末、東京に、祖母の13回忌の法要のために、モトコ、そよと3人で行ってきました。久々に大勢の親戚と一同にかいすることができて、楽しい2日間を過ごして、京都に戻るときのこと。
法事のあと、兄に品川まで送ってもらって、新幹線の指定席のチケットを買ってお土産を買って、発車5分前ぐらいにホームにいたときのこと。モトコが、急に険しい顔で、

「あれ、グレーのバッグは??!」

そう聞いて、ぼくが持っているはずの、そよ関係のものが一式入ったトートバッグがないことに気付きました。あれ、ほんとだ、ない!そこにはそよのお茶やオムツ、おもちゃ、その他いろんなものが入っていて、しかもモトコの財布もその中に。とっさに思い出せず「兄の車の中では?」と思ったものの、いずれにしても、このまま新幹線に乗ってしまうわけにはいかないので、まずは発車前にチケットを払い戻さないと!ということに。

そして走って駅員のところに行くも、なぜかさっきまで持っていたはずのぼくのチケットがない。あれ、なんでチケットまでないんだろう??と焦り、いらだちながらポケットとかを探してみるけど、やはりない。やはりいらだっているモトコが、とりあえず一枚だけでも払い戻そう!と、モトコとそよに待っててもらって改札まで行って事情を話すと、もう発車時刻は過ぎていたものの「わかりました、変更であれば追加料金なしでできますよ」とのこと。で、「1名さまですか?」というので

、「いや、じつは2人で、もう一枚チケットがあるはずなんですけど、見当たらなくて・・・。ちょっと探してきてもいいですか?」

というと、「わかりました。では、ここに来ていただければ変更しますので。」と言ってくれた。もう明らかに時間は過ぎているのに、結構融通利くんだなとほっとして、再度改札を入って、バッグよりもまずチケットを探しに、辿ってきた道をホームまで戻って探しまくる。しかし、ない。どこにもない。これはもうあきらめて1枚は仕方ないけど、買いなおすしかないか、、と思っていると、待っているモトコから、電話が。

「私のポケットの中にもう一枚あったわ」(関西弁風に)

って、なんのことはない。さっきモトコが手に持っていたのは、ぼくがたぶん「ちょっと持ってて」って手渡したものだったのだ。全く。

でも、ほっとして、その2枚を持って、改札に戻り、30分後の新幹線に変更してもらい、それから今度は駅の外へダッシュした。そう、思い出したのだ。確か、兄の車から降り、駅に入る前に寄ったコンビニだ。ATMでお金を下ろすときに、ぼくは、トートバッグを、隣のコピー機の上に載せたのだ。そして、そのまま置いてきてしまった――。

向かうはコンビニ。あってくれよ~と願いながら、店内にダッシュし、コピー機の前に走ると、バッグはない。あ、誰かにもってかれちゃったかな?とヒヤッとしながら、店員の女性に「バッグを忘れたのですが・・・」と声をかけると、彼女は、解けなかった問題の答えがぱっとひらめいた、といったような明るい笑顔になって、ぼくにいった。

「あ、あのグレーのですよね!」

そうです、そうです!忘れ物に気付いて、取っておいてくれたのだ。ほんとに助かった。中を確かめると財布もあるし、一件落着。バッグを置いてきてしまったのは完全にぼくのミス。ほんとにうかつだったけれど、あってよかった。いやあ、参ったな、と思いながら、それを持って、モトコとそよのもとにちょっとゆっくりともどっていった。

しかし、もうひとつ、気になることがモトコから。今度は、法事が終わった後に親戚にもらったお土産の入ったビニール袋が手元にないことに気がついた。モトコが、

「あの袋はどうしたか知ってる?」

いや、知らない。でも、バッグを忘れたことに気付かなかった自分なので、そういわれてみたら、そのビニール袋も持っていて、どこかに置き忘れてしまったのかもしれない。その日は完全にボケてしまっていた気がして、こうなるともう全く自分が信じられない。

「じゃあ、探してくるよ」

と再び、新幹線の改札を出て、今度は土産物売り場を練り歩き、買い物をした店に聞いて、探してもらい、さらに在来線の改札も出て、チケットを買ったみどりの窓口でも探してもらい・・・、結果は、「なし」だった。発車10分前ぐらいになり、もう探すべきところはすべて探したので、あきらめてもどった。そして、モトコに、

「残念ながらなかったよ」

と言いながら、ホームに降り、ほっとしながらも、もらった矢先にお土産をなくしてしまったことを悪いなあ、と思いつつ新幹線を待っていると、モトコが一言。

「あ、そういえば、あの袋、最後に写真を撮ったときにお母さんに渡したままやったかもしれへん。うちに電話して聞いてみてくれる?」

お、そんな可能性があったのか。。。と電話してみると、受話器を取った父親が、

「お、あの忘れ物のことか?」

と・・・。まさにその通りだったのだ。これですべてがあったことになり、ほっとして疲れが一気に噴出。

久々に旅のころを、特にボツワナでのバッグ紛失の一件を思い出させる出来事でした。

IMG_2462.jpg
(いとこのゴウくんと)


Posted by ykon at October 5, 2010 4:36 PM | トラックバック
コメント

お疲れ様でした。

お二人さんには国内がいちばん危ういみたいですね。

私の知り合いなんて
宅配便に帰りの切符入れて送った強者もいますから
この程度はご愛敬かも。

Posted by: 関東の閑人 at October 6, 2010 3:50 PM

おお!久々に旅っぽいエピソードで面白かった!・・しかし細かく書きましたねえ(いつも自分のブログではディテールを描写した方が面白いとは思うけど長いと読んでもらえないかと思って俳句みたいに言葉を詰めちゃいます。)
・・ぼくは10年以上前にタイを旅したとき北部のチェンマイにて宿から駅まで乗った軽トラのタクシー(トゥクトゥク)の中に財布を落とし忘れてしまいました。が、あの街のメインの道路は一方通行で市内をグルッと一周してるので、タクシーなんかは必ずまたやってくる筈だと待ち続け、洪水の様な激しい交通量の中から(特に愛嬌のある顔だったし)同じ運ちゃんを見つけ出ししかも運良く財布も取り戻せたことがありました。 が、これはぼくの旅の中でも一番いい例で、普通は落としたら戻ってくることなどなく置き引きやスリ経験は数知れず(ご存知の通り)です。 では良い旅を!ぼくに!


Posted by: 牛山さん at October 6, 2010 6:18 PM

起きるときは立て続けに起きますね!
最終的に、すべて解決したときは、
ちょっと奇跡を感じますよね(笑)

日本滞在中に入手できず、
ただいま遊牧夫婦が届くのを待っています、
楽しみです!

p.s. この間友達に「旅に出よう」
を貸したらすごいよかった〜って感動していました。
偶然、彼も京都出身でした(∧∧)

Posted by: ゆみ at October 8, 2010 2:07 AM

>関東の閑人さん

「宅配便に帰りの切符入れて送った」というのは、間違えて送ってしまったってことですよね?それは痛いですねー(笑)。
とりあえず、お金で済まない大変なことにはならないように、こういうちょっとした経験で気を引き締めたいです。


>牛山さん

チェンマイで同じトゥクトゥクを見つけたっていうのはすごい!でもたしかに考えてみると、なんかゲーセンのレースゲームの基本オーバルコースみたいな道でしたね。で、さらに思い出すと、たしかに同じ運ちゃんって結構何度か会ったかも。。それよりトゥクトゥクから財布が落ちなかったのがよかったですねー。
でも、牛山さんの場合、もはや財布ってあってもなくても関係ないような(笑)。小銭だけで1年ぐらい旅できそう!引き続き楽しんで!


>ゆみさん

遊牧夫婦、ご注文ありがとう!京都出身のお友だちにもそういってもらえてとてもうれしいです。是非よろしくお伝えください!ボストンはすでに超寒そうだけど、風邪などひかないよう気をつけてね。来年はぼくもNYあたりに行くチャンスができそうです。


Posted by: ゆうき at October 11, 2010 12:36 AM
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