May 25, 2009

カウチサーフィン再開<Kyoto, Japan>

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(2004年4月24日。オーストラリア大陸縦断を終え、北端の都市ダーウィンでバンを売るために悪戦苦闘中)

いまとりあえず、まとまった量の原稿を出し終え、ほっと一息。これも書籍(上の写真とは関係ないけれど、これはたまたまダーウィンの本。こちらは、人の方のダーウィン)。

ちなみに、前回の深海魚の本は、売れているのかどうかはよく分からないものの、とりあえずたまにネットで調べるとブログや掲示板でいろいろと意見を書いてくれている人がいて興味深いです。買うべくして買ってくださった人や、意外な展開で手にしてくださった人など、あの本にもいろんな出会いが生じているようで、そういうのを知ると、やっぱりうれしいです。

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(2004年4月13日。ダーウィンに着く前日だったかな?夜、売る準備のための広告作り。900ドルで買ったバンを無謀にも2800ドルで売ろうと試みました)
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(4月16日。ボロボロのバンを少しでもよく見せるために、ダーウィンに着いてから塗料専門の店にいってこのおんなじ緑色の塗料をゲットし、スプレー中。しかし、この凹みやガラスのヒビはどうにもならず)

ところで、最近再び「カウチサーフィン」を通じて、いろんな国の旅行者とよく会うようになりました。

カウチサーフィンというのは、ぼくらがヨーロッパにいたころにちょくちょく使っていた、旅人同士お互いに無料で泊めあうというネット上のコミュニティ。これがいま、世界で毎週1万人以上の勢いでメンバーが増えていて、すでに100万人を超えて、すごいことになっています。

日本に帰ってきてからはしばらく忘れていたものの、先月から再びアクティブ化しました。とはいえ、ああだこうだでまだ人を泊めることはしてなく、その代わりに「一緒にお茶かご飯でも」という表示にしているのですが、それでもすごい連絡が来るので驚いています。

4月には韓国人の女性に会い、5月に入ってからはハンガリー人、オランダ人、ルクセンブルグ人の3カップルに会いました。誰と会っても、いつもとっても楽しいです。たいてい、カフェで食事して、あとは一緒にどこかを歩き回ったり。とくに、こうしてわざわざ会いたいといってくる人は日本の文化などに興味のある人が多いから、いろいろと話題も尽きなかったりして。

また、カウチサーフィンで人に会っていると、自分まで旅気分を味わえるのがうれしいです。会うたびに、自分たちの旅時代を思い出せるので、しばらくはこうして人に会っているだけで満足できそうな気がしてます。

ちなみに、東京にいる友だち夫婦は、5ヶ月前にカウチサーフィンを始めて、「泊まっていいよ」という表示を出したら、なんと5ヶ月で800件ほどの連絡があったというからびっくりでした。

そんなわけでとにかく需要は多いしとても楽しいので、たまに旅行者と交流したい人には、本当に素晴らしいシステムです。

カウチサーフィンは、TIMEやBBCなどといった欧米の大手メディアには出ているものの、日本のメディアでは取り上げられていないため、なんとかもっと紹介したいなと思っています。つい最近、自分がよく書いている雑誌にも記事を書かせてもらい、今度は京都の新聞でも取り上げてもらうことになりました。京都でカウチサーフィンがもっと広がったら、旅行者と京都の関係ももっと変わるんじゃないかな?と期待してます。

ちなみに、いまこれを書いていたら、結構前に書いた書評の掲載の連絡が来ました。
『最後の冒険家』石川直樹。これ、ホントに面白かったです。
冒険、旅系に興味があれば、是非お勧めです。
書評はここ

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(4月29日。ダーウィンに着いてから2週間かかったものの、バンが無事に売れ、この日、新しいオーナーとなるイギリス人カップルに引き渡すことに。1ヶ月半、7000キロの旅で、このバンにはとても愛着が沸き、別れるとなると結構寂しいものがありました。その後このバンは再び、はるかメルボルンを目指して南下を開始したようですが、さて、どうなったことか。。。結局販売価格は1500ドル。予定の半額ぐらいだったけれど、買値の1.5倍以上!)


Posted by ykon at May 25, 2009 10:43 AM | トラックバック
コメント

Long time no see,I'm addicted to Couchsurfing.org,have been surfing over 100 hosts for 6 months in North Europa.
http://www.couchsurfing.org/people/ushisusu
It's strange that JAPAN has still very few members! e.g.I'm now in Turku of Finland where's less than 200,000 population and 350 CS members.But compared with it,13 million population's TOKYO has only 700 members, just twice as here,,,why!? (even South Korea has more than twice number of JAPAN.)
Good to hear you're spreading CS in JAPAN! In Europe,local newspapers or magazines are very often introducing it,even famous travel guidebook! Let CS conquer the world!?
,,,By the way,can you help me from CS' addiction?

Posted by: USHI at May 25, 2009 7:42 PM

I haven't had a chance to touch CS so far, though it sounds fascinating! I'll try to take a shot at this after going back to Japan!

Posted by: Naoki at May 26, 2009 1:58 AM

はじめまして。たまたまこのブログを拝見いただきました。お二人の2003年からのJourneyに非常に感銘を受けてます。「生き方・・」も本当に共感してます。これからもブログ楽しみにしています。

Posted by: 香川祐一 at May 26, 2009 4:14 PM

深海の生きもの、買いました。

当初は、何の因果で近藤君が「深海魚」を…と考えたり、本の表紙や宣伝文句を見るにつけ、こみ上げてくる笑いを禁じえなかった。

しかしながら、一気に読み終えると、これは近藤君の今後のキャリアにおいて、実は色々な意味で重要な位置付けをなす作品であるような気がしてきた。

その辺はまたいつかお会いしたときにでも話しましょうか。

個人的には、「科学ジャーナリスト」なる者が大々的に出てくるのが気に入らない。

Posted by: かけぴょん at May 28, 2009 1:32 AM

>USHI

It's already more than a year since we last met in Armenia! Your CS experience is really amazing and we are sure that you'll keep making your legend even bigger! Seems Tokyo now has more than 1400 members, still very little though. But when I talk about CS to someone, almost everyone is likely to show a great interest, so I'm sure it will become big when it become known enough..

Take care!!

> Naoki

CS is really a great system! Amazing invention made in USA.

>香川祐一さん

コメントありがとうございました。ブログもご覧いただきうれしいです。もしかすると、素子が留学時代にご連絡させていただいていた香川さんでしょうか?素子が大変懐かしがっておりました。
いずれにしても、今後ともどうぞよろしくお願いします!

>かけぴょん

おお~、買ってくれたとはうれしいです!どうもありがとう!これを手に取りながら爆笑している掛川さんの姿が、おそらく完全に正しく思い浮かんでますよ~(笑)。しかし、一気に読み終えてもらった(!)上に、気になるコメントまでもらえて、いやあ、感無量です(笑)。理系ってバックグラウンドはけっこう思わぬところで役に立ちますね。今年中ぐらいにはメドを立てたいと思っているぼくの本筋(?)の本もまた読んでもらえるとうれしいです!
いずれにしても、ありがとうございました!

Posted by: ゆうき・もとこ at May 28, 2009 9:55 AM
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