とはいっても、もちろんいま取り組んでる自分の旅関係の本ではないのですが、1月から2月にかけて集中的に取り組んでいた『深海の生きもの衝撃ファイル』(宝島社)が昨日発売になりました。
全然自分の専門分野ではないものの、とりあえず理系だったということで依頼を受け、しばらく深海魚のことばかり考えながら過ごして書き上げました。結局、理系というのはほとんど関係なかった気もします(笑)。ま、基本的には軽いノリのそこそこギャグありの本です。あ、とはいってももちろん内容自体は専門家のチェックを受けていて、ちゃんとしてますよ~、念のため。
こんな本です。↓
(『深海の生きもの衝撃ファイル』 宝島社 クリエイティブ・スイート編著)
コンビニなどにおいてありそうなペーパーバックで、いかにもそれっぽいおどろおどろしい風貌です。(ちなみに、まえがき以外は全てひとりで書いたものの、ぼくが著者として表に出ている本ではありません。あくまでライターとして後ろにさりげなく出ている程度です。)
自分は正直なところコンビニでこういう系の書籍を買ったり読んだりということはなく、コンビニ本事情は全然知らなかったので、まさか自分が一冊書くことになるとは思っても見ませんでした。が、コンビニ本はじつは結構売れるらしいんです。でも、買ってる層が誰なのかとかそういうことは出版社側もあまり把握してないらしく、「なんだかよく分からないけど、案外売れる」というジャンルらしいです。
自分としても、ふらっとコンビニに入っていきなり深海魚について知りたくなる人ってどんな人なのかな、って思いながら書いていましたが(笑)、そういう人が案外いるという想定のもとでこの本は完成したということです。ま、逆にいえば、この本が、そういう人を生み出せるかどうかが勝負なのでしょう。
この本は半分はイラストで、その衝撃イラストの方がメインなんですが、いずれにしても自分にとっては本を丸々一冊書く、という作業は初めてだったので、いろいろと勉強になりました。大体、分量的な感覚も分かったし、本ができる行程も少し実感できたし。この仕事をしたことで、自分のこれから書く本へのモチベーションも具体化した気がします。
この本、深海魚に興味のある人にもない人にも、それなりに楽しめる内容だと思うので、見かけたら手にとって見てもらえるとうれしいです~。よく考えたら、本屋にも普通においてありそうな気がしてきました。
深海の生きものって、ホントに驚くべきやつばかりです。また、しらべているうちに、こういう話が好きな人っては結構多いんだな、とも感じました。マニアの層が結構厚そうなジャンルだな、と。
ちなみに、いまはまた別のペーパーバックもやっています。今度は数人のライターで手分けして、ダーウィンの進化論について書いてます。今年は『種の起源』発表150年、ダーウィン生誕200年、ということでダーウィンが盛り上がるはずだ!ということで出た企画のようですが、いまのところ全く盛り上がっている様子はないですね(笑)。でも、本は着実に出来上がりつつあります。
なんと!じつは私深海魚好きなんです
ネットで深海魚サークルのようなものにも入ってるし
今年使ってるカレンダーも深海魚イラストです
深海魚好きってけっこういるんですよ~
これは是非読みたいですね
一冊取り置きしといてください(笑
おおー。
やりましたね。鳴り始めましたよ、ベルが。
>nagaoさん
なんと!こんな身近なところにも深海魚ファンが!深海魚サークルってすごいですね~(笑)。それなら是非一冊手元においといてもらえるとうれしいです(^^)!
取り置きを、と思っても、ぼく自身一冊送ってもらっただけで出版社自体とはほとんど関わっていなんですよ~。帰国の際にアマゾンで、というのが一番簡単でいいかもしれません。よろしく!
>Rh+さん
いやいや、これはそんなんじゃないけどね~(笑)。自分の著者本ではないし。いま、取り組んでる自分のやつをなんとか早く形にしたいです!
お久しぶりです。
「深海魚」とはびっくり。活動範囲が広いんですね。
昨日、たまたま話した生徒が、深海について熱く語ってくれました。
東京湾に「東京海底谷(とうきょうかいていこく)」というのがあって、将来、研究したい、と。
おすすめしておきます!
>minakoさん
どうも、久しぶりです!
いやあ、ああだこうだでいろいろやらないといけなくて……。そうやってるうちに守備範囲が広がっていくのだとは思いますが。ぜひ、その生徒さんにすすめてもらえるとうれしいです!ま、軽~い本ですが(笑)。
お元気で!
昨日、カウチの記事が載った雑誌きました!
だいぶ前にNHKで、ゴブリンシャークというけっこう深いところにいて、実は東京湾にも生息するサメの特集をしていました。友達はそれをわくわくしてみてたといっていたので、以外と深海魚ファンっているみたいです。
ダーウィンも、今、うちの会社では流行っていたりして、
不思議なところに意外とニーズってあるんだろうなーと思います。
それをキャッチする出版社の人の嗅覚ってすごいですね。
Posted by: konegi at May 19, 2009 1:08 PM>konegiさん
雑誌、写真の色がなんかぼやけてたねー。カウチサーフィンのことはこれからもいろんな媒体に紹介したいと思っていて、こないだ京都新聞に企画を持っていったら、今度は自分が中心の記事が載ることになったよ。今度は書くのではなくて取材される側として。
深海魚本は、ネットで調べると、買ってくれてブログに書いてくれてる人もちらほらいて、そういうのを見るとやっぱりうれしいです。本って初めての経験だったので、雑誌に記事書くのとはまた違ったうれしさを実感してます。
どこにどんなニーズがあるかを調べるとなかなか面白いよね~。