September 1, 2007

ハードな移動を終え、再びウランバートルから<UlaanBaatar, Mongolia>

IMG_9367.jpg
(ホフスグル湖(Khovsgol lake)沿いでヤクの乳搾りをする女性)

ウランバートル(UB)から、モンゴル北部のホーストレッキングの日々を終えて、昨日またUBに戻ってきました。とにかく移動がハードで、それに尽きました。。。

20日にUBを発って、モンゴル北部の大きな湖、ホフスグル湖(Khovsgol lake)のほとりの町ホトガル(Khotgal)へ行って、そこから3000m近い山を登って下りるホーストレッキング5日間。それで昨日UBへ帰ってきました。ホーストレッキングはかなり素晴らしく貴重な体験でしたが、それについては次回書くとして、今回はハードだった移動について。
mongoliamap3.jpg
(今回の移動経路)

IMG_9062.jpg
(UBからエルデネット行きの列車。発車(午後8時50分)直前)

行きは、ウランバートルからまずエルデネット(Erdenet)という町まで夜行列車で11時間、そしてエルデネットからすぐにロシア製の乗り合いバンで12時間でムルン(Moron)へ、ムルンで一泊してさらに3時間弱で、やっと湖のほとりの町ホトガル(Khotgal)到着。列車は快適だったのですが、バンが舗装されていない超悪路を延々と走るため、これが相当ハードでした。これを経なければならないと思うと、行く気をなくすほど。

IMG_9090.jpg
(エルデネットから12時間乗ったロシア製のバン「フルゴン(Furgon)」。悪路の長距離移動はほとんどこれかジープ(Russian Jeep)。パジェロやランクルもたまに見かける)

IMG_9113.jpg
(ハードな移動の間の昼食休憩。モンゴル人の子どもと仲良くなるも、なかなか話せず)

IMG_9135.jpg
(湖の畔の町ホトガル。人の気配がせず、ヤクや犬がたくさんいる。でも居心地はよかった)

で、4泊5日のホーストレッキング。詳細は次回。

IMG_9236.jpg
(誰もいない広大な風景の中を馬で進み続ける。中央にいるのが素子とガイド。ここはたぶん標高2700mぐらい)

ホーストレッキングが終わって丸一日ホトガルで休んだ後、帰りは、ホトガルから中継地点ムルンまでは、朝7時に出るバンで2時間ちょっと。ムルンで一泊と思ったのですが、朝9時に着いてまた一泊するのもちょっと馬鹿らしいので、そのまま一気にUBまで行ってしまおうと、UBまでいく車を探しに町へ。行きと同じ列車を使う方法でもよかったものの、列車に乗るにしても途中のエルデネットまではバン12時間、UBまではバン18時間ということだったので、それなら18時間で一気に、ということになりました。

IMG_9410.jpg
(帰りのUB行きのバンを探したムルンの町。このあたりで、「ウランバートルへ行く人を○人探しています」などという放送が次々に流れるので、車を見つけて値段交渉)

英語を話す宿屋のモンゴル人に助けてもらいながらムルンでは半日車探し。そしてやっと見つかり、覚悟を決めて乗り込んだものの、これが想像以上のハードさ。

IMG_9418.jpg
(やっぱり帰りもこのフルゴン。手前のがぼくらが乗ったもので、これに17人!)

IMG_9414.jpg
(バンのそばから)

舗装路など全体の1割もなく、山や川の中をガンガン進むこの移動、18時間のはずが、なんと23時間かかってしまいました!しかも、12人乗りのバンに17人乗っての超ギュウギュウ詰めで、足もちゃんと伸ばせず(もっと混むときは20人を超えるとか)。ムルンで出会ったイスラエル人はこの状態で50時間乗ったようで、さすがに「もうモンゴルはいい、、」って状態になってましたが、23時間でも相当厳しかったです。深夜2時すぎ川の中で車が動かなくなったり、急な山道でみな下ろされて真っ暗の中にわかトレッキングする羽目になったり。さらに驚きは運転手。二人いるはずが、ひとりしかいなく、小休止以外の休憩はなしでずっと運転しっぱなし......。

IMG_9423.jpg
(バンを降りて大きな川を歩いて渡る)
IMG_9424.jpg
(川を渡ったあとの小休止)

IMG_9426.jpg
(バンの中はこんな感じ。後ろから5人、5人、4人、3人と四列に乗る(運転手含む)。素子の膝に寄りかかって寝る少年)

でも、モンゴルの広大さやインフラの未整備さを実感するには最適な移動だったかもしれません。

一昨日の午後5時に出て、昨日午後4時にUB着。到着後、宿探しにまた苦戦しぐったりしたものの、最後にはとても快適な宿が見つかり、昨日はぐっすり。疲れもそこそこ取れました。これから数日はUBで、ロシアへの行程を決めたり、原稿を書いたり。だんだんロシアの影響も感じられるようになってきて、ロシアが楽しみになってきてます。

ホーストレッキングについては次回アップします。

●"LinkClub Newsletter"で不定期連載している「国境を往く」のPDF→タイービルマ編アジア通貨編も最近出ました。これからも国境ネタはしばらくつきなそうです。


Posted by ykon at September 1, 2007 5:04 PM | トラックバック
コメント

ご無沙汰の日記に、思わず安堵しました。
で、そんな時にごめん、知人が今、以下↓の理由で
同じようにUBからモンゴル中を駆け抜けていますが・・・
こんどうさんは
朝○龍の取材じゃ、ないですよね(当たり前か!)

モンゴルでも報道されていると聞きましたが、
何の話かわからなかったらごめんなさい。

Posted by: koma at September 2, 2007 1:21 AM

すさまじくハードな移動だったみたいだね・・・。23時間って想像を絶するなあ。とにかくお疲れさまでした。少しゆっくりして下さいね。

Posted by: Packard at September 2, 2007 1:30 AM

こんちゃん、もっちゃん、お元気そうですね。いや、大変そうですね。でも「生きてる~~~」って感じで私もうれしいです。でもくれぐれも気をつけてね。こちらは元気にやっています。ケンヤも2学期が始まりました。普通の高校生って感じです。成長には時間がかかりそう、、、(笑)よろしくって言っていました。主人は先日ラサへの出張を終えたばかり。
くるくる回すとお経を唱えたのとおんなじだとかいう変なお土産を買ってきてくるくる回しています。ぜったい道で何十個も束ねて何十元とかで売っているのにしか見えないのですけど。
相変わらずですよ~上海も少し涼しくなりました。
私もこの秋からまじめに中国語を勉強しようかと思っています。そうそうPCがぶっ壊れて買いなおしました、、、。
モンゴルでもネットがつながるのですね~~すごい。
ではお元気でね。変なもの食べないでね。ははは。

Posted by: ishijima at September 3, 2007 9:48 AM

いよいよ佳境に入ってきましたね。
日本の学校も新学期が始まりました。
覚えているか、当時私が乗っていた車
ラダニーバ(LADA2121)も
きっとそばに走っていることでしょう。
写真のバンをロシアから個人輸入して日本で乗っている人もいますよ。
日本でも走っています。
日本の重たい四輪駆動車より悪路をよく走ります。
夏の疲れが出ぬように、お二人とも健康に注意してください。

Posted by: M CHIBA at September 3, 2007 4:05 PM

>komaさん

確かにいま、朝青龍取材での日本人の滞在は多そうですねー。昨日もこっちの新聞の一面に、無精ひげの生えた朝青龍が載ってました。UBにいたら目立ちそうだから会えるかな、なんて思ってたけど、もういないようですね(笑)。

>Packardさん

23時間とか12時間とかハードな移動を経た割には、見た景色はアラスカの方が断然すごそうだったので、ちょっとショックだったよ(笑)。もっちゃんがかなりアラスカ行きたがってるよ。トナカイ強そうだね。おれたちは観光客向けののんびりトナカイをみただけ(笑)。

>ishijimaさん

どうも!みなさんお元気そうで何よりです。
幹也さんの買ってきたのは、マニ車ですね!ぼくらもチベットの方ではたまに回してました(笑)。回すとお経を唱えたことになるっていう適当なコンセプトが、なんかイージーゴーイングで笑えますよねー。泊めてもらった家のおばあちゃんが回しながらテレビ見てたのにはうけました。「ウマニベメフム」って言いながら回すようです。モンゴルもチベット仏教が最大の宗教で、今日久々にこっちでもマニ車を見ました。

上海涼しくなってきてよかったですねー。ぼくらはこれからロシアなので寒さとの戦いです。それも厳しそうです。

健也くんもまた一段とたくましくなったのではと思います。よろしくお伝えください。

上海時代とは打って変わって、モンゴルにきてからは何食べてもぼくはまだお腹を壊してません(素子は壊してますが)。上海時代と逆になってるようです。

>CHIBA先生

先生が当時乗っていらした車、おぼろげながら覚えてます!ジープっぽいやつでしたよね?こっちではパジェロやランクルはみますが、全然車分からないので、他のは分からず。。。でも、ラダニーバもきっといるんでしょうねー。あのフルゴンは、かなりショックも来るし、あまりサスペンションとかが充実してないような気がしたのですが、結構よく走るんですね。日本で見かけたらモンゴル思い出しそうなぐらい、モンゴルはフルゴンだらけです。

これからロシアで寒くなりますが、元気にやっていきます。先生もお元気で!

Posted by: ゆうき・もとこ at September 3, 2007 7:41 PM

す、すごい・・・・・
旅したいなーっていつも思うけど
もうそんなハードなのには
耐えられないかも・・・。
それでも、読んでるの
すごく楽しいです!

Posted by: Chie at September 4, 2007 10:45 AM

ハードな旅・・・でもいろんな状況を楽しめるお二人のバイタリティがうらやましいです。
毎回写真の色がきれいで、景色も人も変わっていくので、見てる側としてはRPGで遊んでいる感覚です。ドラクエとか・・・。そんな感じ。
この先もお気をつけて

Posted by: ゆうき(大坂) at September 5, 2007 9:53 AM

空が綺麗ですね!
モンゴルの北は行ってみたいところなのでうらやましいです。
ホーストレッキングの記事楽しみにしています。

Posted by: n y at September 5, 2007 11:11 AM

>Chieちゃん

おれたちも、ハードな旅はやっぱりきつくて、体力ないなーって感じちゃうよ。でも、上海いるころカテキョウの子と一泊で農村行ったときにチョー疲れて、こりゃ半年なんて無理かな?と思ったけれど、そのとき思ったよりは、なんとか楽しくやってけてます。やっぱりそれほど暑くないのがいいのかも、って思うよ。暑いにしても、乾燥してるから、汗だくでグチャグチャ、みたいにならないしね。ところで、最近ちょくちょく宿でオージーに会うけど、やっぱり陽気でいいなーっていつも感じます。

>ゆうきくん

RPGかー(笑)。それはなんか面白い表現だねー。これからロシアに向かって少しずつ西洋風な色と雰囲気に変わってくるので、徐々に変化していく様子を写真で感じてもらえたらいいなと思っているけど、うまく写真で表現できるかどうか……。残暑元気ですごしてね!

>nyさん

北部は、南部の荒涼としたイメージとは異なって緑と水の風景がすごくきれいでした。お友達のモンゴル人はUB出身?

Posted by: ゆうき・もとこ at September 5, 2007 7:06 PM

はじめまして、私は広島県福山市で自動車販売修理と貿易を営んでいる井上と申します。私はロシアのUAZの販売をおこなっているのですが、ぜひとも当店のお客様にモンゴルでのUAZの活躍をご紹介したいと思いました。よろしければ、私のHPでの引用をお許しいただければ幸いです。よろしくお願いいたします。メールの送り方がわからなかったのでここに記載してみます。
井上康一

Posted by: 井上康一 at May 12, 2008 12:05 PM
コメントを投稿









名前をクッキーに保存?


画像の中に見える文字を入力してください。