前からブログに書こうかどうしようかと思っていたのですが、実はチベット方面に旅していた8月はじめころから突然血便が出始め、なんだこりゃ、と思っていたのですが、ずっと止まらなかったために焦りだし、9月の半ばに病院にいってみたのです。そしたら、大腸の内視鏡検査(ケツからカメラを入れる。胃カメラの腸バージョン)をやろうということになり、ビビりながらもやってみたら、なんと慢性結腸炎と診断されてしまいました。
薬を飲めば大丈夫、といわれたのですが、その検査結果の写真に腸の壁面から伸びている丸い物体があったので、これはなんだと医者に聞いてみたところ、「別に問題ない」といい、また、看護婦に聞いてみると「これは痔だ」とテキトーなことを言うので、気になって親戚の肛門科の医者に聞いてみると、「これはポリープでほっとくと癌化の可能性もあるので取った方がいいよ」といわれました。
大病をしたことがなかった自分は、「癌化」という言葉に正直ちょっとショックを受けてしまい、これは切らないとと思い、3ヶ月後の今月、ポリープ切除の手術を受けてきたわけです。
切除自体はそんなに難しいものではなく、検査と同様に腸にカメラを入れてその先についているワイヤーでポリープを焼き切るというだけなので、昆明でやってしまいました。腹を切らなければならないならもちろん日本に帰りましたが。
9月にやった初めての内視鏡検査のときには、そのいい加減な雰囲気にびっくり。普通内視鏡を入れるとなれば、素人にとっては一大決心で臨んでいるものなのに、なんと雰囲気はラーメン屋と一緒。というのは、順番待ちの人がそれぞれ金額やら自分の受けたい検査内容(胃か腸か、麻酔いるかいらないか)を示すレシートのような紙切れを手に持って、前の人が終わって検査室のドアが開くと、一斉に「次はおれ、次はおれね」といった感じで、そのレシートを医者に手渡すんです。それで、医者が「よし、じゃ、次はアンタね。ハイ、寝て」と指示を出し、その5分後ぐらいには検査開始。ちょっとはカルテとか見ないのか、っていう感じですが、そんなものはなさそうな様子。うーーん、すごい。
で、今回の手術もそんな感じで進むのかと思えば、「手術」という言うだけあって、さすがにもっと気合が入っていて、検査室に行くと、すでにぼくのポリープの画像がモニターに映し出されてて、医者が見つめていました。そしてさらに、手術は危険なこともあるので、ぼくの学校に連絡しておかないといけない、とわざわざ医者から学校に連絡を入れてくれたりするわけです。
でも手術開始直前に、失敗しても文句言わないっていう書類にサインするわけですが、「消化管出血、消化管に穴が開く、手術失敗、○○が起きても……」というところを指して、「ま、普通は大丈夫だよ」とあたかもたまには起こるよと言った雰囲気で言うところにちょっと、ほんとに大丈夫か?という気持ちになりました。
そして、一緒に病院に来ていた素子が、手術を見たい、というと、「あぁ、いいよ」とあっさりOK。白衣着用とかそういうのもなかったけど、普通こういうのって簡単に見せてもらえるものなんだろうか。ブログ用に写真、と思ったもののそれはさすがに断られました。
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さて、手術ですが、担当の主治医に加え、助手やら看護婦やら、なぜか外科医のお医者さんまでいて合計10人くらいで取り掛かったいたので、これだけ大掛かりだと安心だ、と思ったのですが、看護婦3,4人はそばに立ってモニターを見ながら、腕を組み合って何か耳打ちしたり、楽しそうに笑ったり、社会見学に来た小学生みたいな雰囲気にちょっと唖然。途中婦長みたいな人がその中の看護婦一人に麻酔の追加(だと思う)をさせていた。だいじょうぶか…!?とちょっと冷や汗。でもさすがに主治医はちゃんと雄生の腸に集中していて、少し手間取っていたものの、20分くらいでポリープをつかみ、焼ききってくれた。そのときその社会見学看護婦たちから「好(ハオ)!」などと掛け声がかかっていた。ポリープを吸引してお尻から取り出すときも、「もうちょっとででるよ~」「よし、きたきた!」などと思い思いに好きなことを口にする彼女たち。そしてちらちら私の方を見る。とりあえず愛想笑いしておきました。
手術は30分ぐらいで無事に終了。麻酔から目覚めた雄生はろれつの回らない口調で…
ゆ「とれた?」
も「とれたよ」
ゆ「腸やぶってなかった?」
も「やぶってなかったけど、何回かつついてたよ」
ゆ「ふふっ」
とりあえず本人も安心した様子でした。
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手術後は病室に行き、一晩入院。
手術後夕方に友人が見舞いに来てくれました。朝から何も食べられなかったため、病室についてまず、何か食べ物はないかと頼んでみると、病院なのになんと食事は普通のギトギトの中華料理しかないこと。しかしうれしいのは、ぼくらと友達あわせて4人いたので、「4人分いるか?」と料理を4人分持ってきてくれたこと。
さらに病室にベッドが二つあるので、「妻もここに泊まっていいか」と聞くと、全く問題なくOK。結構快適な入院生活でした。でも、次の朝起きたら風邪気味。それから三日ほど、高熱にうなされる日々が続きました。。。。
(外国人はすべて大きなバスルームとリビング付きの部屋に入れられる。快適でした)
御両名様、こんにちは
胃のポリープ切除一回、腸のポリープ切除二回を誇る、「ポリープ切除のエキスパート」かけぴょんが何かを書かないわけにはいきません。(余談ですが、先日学内の集団検診の結果、コレステロール値が3000人中80番目に高いと言われました)
腸のポリープは再発する可能性が高いですし、今回は見逃してしまったごく小さなものが存在する可能性があるので、できれば1年後、遅くとも2年後には再診をするべきです。
また、胃のほうもやっておくべきでしょう。
あと、ポリープには良性と悪性があるのですが、その病院では切除したものを検査したのでしょうか?重要事項です。
東京には腸のポリープに関する名医がおりますので、帰国したらそこで診断なさるのも良いでしょう。ただ、私が世話になった頃は、全然有名ではなく、容易に予約できましたが、現在は信頼できる医者ランキングの本で上位にランクされてしまったため、予約はなかなか取れません。
いずれにせよ、体、健康が一番です。健康には十分に留意しながら、ご活動なさってください。
Posted by: かけぴょん at December 18, 2005 1:35 PMもっちゃん、旦那さま、こんにちわ!
いつも見てますが、今回はちょっとビックリして、
久々のコメントです★
旦那さまの手術が順調に終わり、良かったね♪
写真でも元気そうなので、ホッとしました!
1月に帰ってくるんだよね♪
雅美ちゃんからも聞きました!
元気な顔が見たいです☆
それまで、どうぞお元気で!!
Posted by: Motoko (元子) at December 18, 2005 4:04 PMちょっとーダイジョウブ?
今は高熱もすっかり良くなったのかな?
それにしても、海外でのシビアな体験で
たいそう不安もあったでしょうに
メチャクチャ面白いルポになってますね。
さすが雄生&素子!
「好!」
元子ちゃん、お久しぶり。
もうちょっとスムーズに終了するかと思いきや、結構手間取ってたからちょっと焦ったよ。でも無事終わってよかった。だんなも、心配どうもありがとうって言ってるよ。
なよこもすでに帰国やっけ?日本帰ったらみんなで会おうよ。
Posted by: も at December 19, 2005 1:01 PMおひさー!
近ちゃん、大丈夫!?
hp楽しく見させてもらってたところ衝撃のニュースでした。
体に気をつけて頑張るんだぞー!!
>かけぴょんさん
おお、ポリープ切除を3回もしてたとは!一気に親近感アップ。
1年後ぐらいには再検査しようと思っています。が、そのころもまだおそらく中国なので、どうかな、とも思いつつ(でも、来年は上海あたりにいそうなので、昆明よりはずっと医療事情はいいはず)。
ちなみに、ポリープの検査は今やっていますよ。もう結果出ているはずなのですが、術後風邪をこじらせてしまい、まだ取りに行けてません。ま、茎がある8mmほどのやつで、なんとなく良性っぽい雰囲気なので、問題ないかな~と勝手に思ってますが。
しかし、掛川さんすごいですね。一番最近はいつ取ったんですか?おれもこれから頻繁に内視鏡やらないといけないとなると、なかなか面倒だなあ。。。
>イタル
久しぶり~。心配ありがとう。39度を超える熱は三日後ぐらいには下がり、今はもうほとんどOK。普通の風邪っぽいんだけど、タイミングがタイミングだけに、手術と関連付けちゃうよね……。内視鏡からなんか菌が入ったんじゃないかな、とか、考えちゃいます。
保険会社付属の医師から手術の次の日にすぐ電話があって、「今度からポリープ切除などのときは日本でやった方がいいですよ。中国ではちょっと……」なんていわれたし。
ま、でも、完全復活も近いです。
ところで、イタルについての衝撃的事実(!?)もちょっと耳にしたのだけど、今はどうなってるのかな……。人生分からないものだなあとつくづく思わせられたよ。
>やなぎ
おお、マジで久しぶり!やなぎが見てくれていたとは、感激です。おれはもうほとんど回復したよ。
元気にしてる?今はどうしてるの?
相変わらず元気に陽気にやってることと思うけど、また近況が知りたいです。
昨日たまたま、井上雄彦の「リアル」を読んでて、バスケ部時代思い出してたよ。登場人物の一人がなんかやなぎに似てた。
じゃ!
こん
Posted by: こん at December 19, 2005 11:25 PMもっちゃんへ、
うんうん、ナヨコは8月の最初にフランスから
帰国してるよ~♪ 是非是非、集まろう★
楽しみにしてます!
だんなさん、
お大事にです☆
Posted by: Motoko (元子) at December 20, 2005 8:08 AMゆうきさん・・・手術無事成功してひと安心ですね。やだ~心配しちゃいましたよ!素子様は大丈夫なんですか?
1月に健康なお二人にお会いできることを楽しみにしてますよ。またみんな集めますからね。明日はジュピのみんなとお食事です☆また素子様のお話をするんだろうな・・・
島田は、おもさんのカレーうどんがめちゃめちゃおいしいところ。2階が”ここがおもさんか~??”ってほど渋い飲み屋になってるんです。素子さん行ったことない?魔界もめちゃめちゃ渋いけど、三茶ならまだわかる気がするんですよ。
中国はクリスマスって日本みたいにロマンチックな感じなんですか?
お元気ですか。手術の件びっくり、興味深く読ませて頂きました。ともかく、健康第一、良かったです。こちらはくりすますという異教徒の祭典に街は豪勢に盛り上がっており、ますますアウェイをかみしめております。1学期が先日終わり、満面の笑みを浮かべ次々と帰国していくユーロ勢を尻目に、遙か遠くからやってきたアジア勢はほぼ居残りといった感じです。
今日はなんでも26年ぶりというNY地下鉄のストによって、全面交通ストップ。本当に地下鉄及びバスが閉鎖というあり得ない状況下において、ますます私、孤立化する感いなめず。早く支えてくれる人が現れないかというのが本音です。
それではまた、覗かせていただきます。アスタラビスタ〜。
細野さん
久しぶり!もうNYに行って3ヶ月以上経ってるよね?
コメントの雰囲気的には、結構苦労がありそうな予感がしたけど、ほそのさんのことだから元気にやってることと確信してます(^^)。本場で存分に腕を磨いているのではないかと……?
ぼくは最近こっちで、中国人のカメラマンと一緒に日本の雑誌の仕事をしたりしてるけど、彼と仕事してみて、やっぱり写真ができるとほんとにいいなあ~と実感。いまさらながら自分ももうちょっと本格的にやりたいなあ、と思ったりしてるところです。
体調はやっとほとんどよくなりました。ご心配おかけしました。
NYは今はもうほんとに寒いんだろうと思うけど、風邪引かないように元気でね。お互いいろいろとしんどいことも多いと思うけど、こつこつとガンバロウ。
あ、ところで、このコメント欄のいくつか上に書き込みがあるイタルって覚えてる?SEVENのときに下北で一緒にメシ食ったデカイ人。彼も元気そうだ。
本田さん
私は健康。最近寒くて、しかも暖房が充実してないから風邪ひきそうになることは結構あるけど。今は日本も寒波で大変そう。。。
上海とかそっちの方はわからないけど、昆明はクリスマスムードはほとんどないよ。外国人がやってるカフェとかだとパーティーとかあるのかも。でも私たちも数年前からクリスマスは特になにもしてないから、二人の間でもいつも通りあんまり盛り上がってないよ。日本帰ったらお祭りの雰囲気楽しめそうでいいね。
おもさん島田?知らない~。行ったら思い出すかな?
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ほんださん、久しぶり!心配どうもありがとう。でももうすっかりよくなったよ。終わってみると、それなりに面白い経験だったなあ、という気もしてます。ま、これからちょこちょこ同じ検査をしなくちゃならなそうなのが面倒だけどね。日本で会えるの楽しみにしてます!
近藤
Posted by: も at December 21, 2005 6:00 PM