September 25, 2005

チベット文化圏の旅<その3 四川省編⑥ 最終回>

<8月17日~8月26日> 松潘、成都

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(青い線が全体の旅行経路。青い線の南端の昆明から時計回りに周りました。黄色く囲った部分が今回アップする分です)

<8月17日>
紅原からバスで7時間で松潘に到着。松潘の町はいかにも観光地といった感じで、町全体が古い町並み風に整備されていた。観光客も多く、外国人が好きそうなカフェもある。町は漢族が多く、チベット文化圏はもう抜けたという感じ。

<8月18日~19日>

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(馬、オナラがすごかった)

松潘には馬トレッキングをしにきたので、早速トレッキングに参加。本当は2泊くらいはしたかったのですが、ガイドブックに載っている価格(1日60元)からだいぶ値上がりしていたので(1日100元+α)、1泊で我慢。私たち二人に対して馬6頭、ガイド2人がついてきた。馬に乗るのは二人とも(記憶にある限り)初めて。馬は勝手に暴走したりはしなかったけど、たまにとことこ駆け出したり、木が生い茂っているところも上に乗っている人のことはお構いなしに歩いていくので(あたりまえだけど)木の露で体がすごく濡れてしまった。しばらくして綱の使い方を覚えたらすこしはましになった。雨は降っていなかったものの、雨季で地面がべちゃべちゃになっていて、結構急な山道だったけど、それでも馬は鼻を鳴らしながらかまわずのしのし登っていく。馬の強靭さにちょっと感動してしまいました。
山を二つ越えたあたりで1泊。

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(中央のおじさん二人がガイド。このテントの中で寝る。全部おじさんたちがやってくれて、ご飯も半ば現地調達(山に生えてるキノコなど)という感じ。テントや馬など、持ち物はすべてガイドの個人的な物らしく、彼らはこのガイドをすることでエージェントから1日60元もらえるとのこと。冬の間は客が減るため、彼らの生活は厳しくなる。「どうするの?」と聞いてみると、「自分で薪割って……自給自足だよ」と苦笑)

次の日は同じ道を帰る。下りは馬に乗れないため半分馬に乗って、半分はべちゃべちゃ道を歩いた。足首まで泥につかりながらで何度も転びながら。。。帰ってきたときには泥まみれになっていた。

このツアーは楽しかったものの、馬での登山はかなり危険に感じた。馬は道なき道を必死に登ってくれたが、何度か(馬が)足を滑らせたりして、ヒヤッとすることも少なくなかった。ガイドのおじさんに、馬が転ぶことはあるのか、と聞くと、
「たまにある」とのこと。
そして私たちは無事だったものの、案の上、翌日落馬した人に出会う。成都行きのバスで一緒になった大きなアメリカ人のおじさんだったが、彼は落馬し腰かどこかの骨を折って松葉杖になっていた。ま、彼はかなり太っていた巨漢だったので、馬にとって重すぎたのかもしれない。
このツアー、日本だったらまずあり得ないでしょう。

<8月21日~23日>
松潘から成都へ。都会にきて、もう旅が終わりだということを実感。成都では買い物をしたり、かの有名な陳麻婆豆腐に行ったり、宿でのんびりしたりして過ごしました。

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(麻婆豆腐発祥の店「陳麻婆豆腐」。辛くて食べられないと聞いていたので唐辛子を減らしてもらったら、おいしく食べられた。さすがに評判通りのおいしさだった)

<8月24日~25日>

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(友人との久々の再会。蓮池の前で。「巻いて巻いて」などの業界用語までマスターしていた彼の日本語力にまた驚嘆)

成都出身で、現在東京で働いている雄生の友人、劉君がたまたま里帰りをするとのことで、24日から2泊彼のところに泊めてもらいました。彼の親戚と会ったり、生家を見に行ったり、ちょっとだけ中国人の家族の一員になったような気分を味わった。劉君は日本のテレビ局で働いていて、日本語もペラペラ、すっかり日本になじんでいるため、二年半ぶりに中国に戻ってきてひどいカルチャーショックを受けていた。中国は今、経済的にも右肩上がりでイケイケな時期。その中で経済的な豊かさを求めて生きる彼の家族と、日本でディレクターとして夢を追う彼の間のギャップは予想以上に大きかったらしい。
これは自分たちにとってもいえることだが、海外で長期的に暮らすことの意味をいろいろと考えさせられる瞬間だったりしました。

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(劉君の親戚会にも飛び入り参加。白酒で乾杯)

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(この日かなり豪華な中華料理に大満足。旅最後の晩御飯がこんな豪華になったのは感動的)

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(豪華ディナーの後は中国の風習に従いお茶屋さんでトランプ。みんな真剣にトランプに興じる。昆明でもこういう風景はよく見かけるが、参加したのは初めて)

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(劉君と劉君ママと。劉君は非常に親思い)

<8月26日>
友人家族に別れを告げ、夜行列車で昆明へ。20時間はあっという間に過ぎ、朝7時に昆明着。1ヶ月ちょっとぶりの我が家に帰り、"やっぱり我が家が一番"という気分を味わいなんだか中国に我が家があることを不思議に感じでしまいました。

今回は久しぶりの旅だったため、だらだらせずに好奇心も旺盛なまま1ヶ月ちょっと過ごすことができ、約1年前に感じていた旅に対する倦怠感とは無縁のまま昆明に戻れました。できればもうちょっと旅していたかった。

10月1日は中国は国慶節(日本でいう建国記念日)で一週間ほど休みで、また日本から友人が遊びにくる予定なので、今度は雲南の他の場所へ行ってみる予定です。


Posted by ykon at September 25, 2005 4:20 PM | トラックバック
コメント

長旅でしたね。
お疲れさまでした。
ヒゲの伸び方が中国の大人の風格ですね。

明日は黒サワ・さえきたちと
つくばエクスプレス開通記念飲み会です。

Posted by: いしづか at September 28, 2005 4:46 PM

石塚先生

つくばエクスプレス開通記念飲み会はいかがだったでしょうか。つくばもこれから随分便利になりそうですね!

ぼくらはまた5日ほどの小旅行に出てきます。
まだ前の旅が終わったばかりという気分なので、なんか不思議な感じですが。。。

ではまた!

Posted by: 近藤 at October 1, 2005 12:11 AM
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