(青い線が全体の旅行経路。青い線の南端の昆明から時計回りに周りました。黄色く囲った部分が今回アップする分です)
<7月28日~7月30日> 巴塘⇒理塘
<7月28日、29日>
チベット自治区の芒康(マルカム)で公安に見つかり、逃れた後、その日のうちに四川省へ向けて移動開始。四川省の第一の目的地なる巴塘(バタン)行きのバスはすでに朝8時に出てしまっていたので、ヒッチハイクで行くべくそっち方面に向かう車に探し始めるが、幸運なことに、昼ごろ巴塘に向かうバンがあるという情報を聞きつけそれに乗ることに。
途中の景色は特にきれいではなく道もかなり悪かったものの、3時間ほどで順調に巴塘に着いた。すぐに宿が見つかる。この日は久々に奮発してシャワーのついている部屋に泊まり、二日ぶりにさっぱり。8月1日から理塘で始まるホースレースを見に行くために、30日に理塘入りするつもりだったので、ここ巴塘で二泊した。
巴塘は、四川省からチベット自治区に入るときの四川省側の最後の町(ある程度の大きさのものでは)。なので、もちろんかなりの田舎なのだけど、なぜか「カフェ文化」が発達していた。といってももちろん西洋風ではなく中国のお茶屋さんの延長なのだけど、通りにテーブルとイスが沢山並んでいて、みんなそこでダラダラと過ごしてる。その雰囲気が気に入り、私たちも「カフェ」で本を読んでのんびり過ごす。また、町の食堂に行くとここに住んでいるというアメリカ人にも出会い、ネットカフェもいくつかあり、こんな田舎にいってもなかなか発達しているものだと、少し驚いてしまった。
巴塘での二日目(29日)は、少し安い(一人10元)ドミトリーの部屋に移る。出稼ぎ風中国人のおじさん2人と一緒の4人部屋。この日辺りから二人とも宿を選ぶ際のストライクゾーンがかなり広くなっていることを実感。中国式トイレ・シャワーに抵抗を覚えていた去年のことが懐かしい。この辺りはシャワーなどないのが基本、トイレも共同の中国式。ただ、この辺では概してシーツ、枕カバーを洗ってなさそうなのだけはちょっと気になった。臭う。寝袋でしのぐ。
残念ながら巴塘では写真を撮りませんでした。
<7月30日>
さて、いよいよ理塘へ移動。朝6時半発のバスで6時間ほどで着くと聞いていたのだが、、、なんと、山道でトラブル発生!雨が降ってドロドロになった細い山道を進んでいると、途中で大きなトラックがぬかるみにハマって動けなくなっていた。仕方ないので、大勢でそのトラックを引き上げるために悪戦苦闘。すると、待ちきれなくなったのか、別の一台のトラックが後ろから強行突破を試みたようで、今度はそのトラックもはまってしまう。その二台を動かすために、そこでなんと6時間ほども身動きとれず。
(この有様。泥を取り除く⇒動かす⇒少し動いてまたハマる。その繰り返しを何時間も…)
(ただ、そこから見えた景色はきれいだった)
私たちは朝ごはんも食べてなかったのでかなりの空腹に悩まされる。待っている間運転手が、そこら辺に生えている小さな木の実を食べ始め、周りの人たちが真剣な顔で「どう?食べられる?」と聞いていたときには、マジでヤバいかも、と思ってしまった。結局午後3時ごろに動き出した。
4時ごろにやっとご飯休憩となり、その後もう一度ちょっとしたトラブルがあったりで、理塘に着いたのはなんと夜9時半すぎ。。。15時間近い移動になってしまった。
(でも、途中の景色はかなりきれいなところが多かった。草原、雪山、ヤク、羊の中にポツリポツリとチベタンの家が見える)
(これもバスから。写真がしょぼくて広大さが全く伝わりませんが、、、)
この日が今回の旅で最もハードな移動だった。トラブルを抜けた後もかなり道は悪く、時には川の中も走り、オーストラリア辺りでは、この移動自体が「アドベンチャー・ツアー」なんかになってしまいそうな勢い。そこを大型バスで抜ける、というアンバランスさが面白かった。
この夜、理塘に着いてから宿探しをするも、ホースレースを見に来た人で値段は高騰。3人部屋、トイレなし、シャワー別料金で一人50元というびっくりの値段のところ以外見つからず、そこに一泊。ただ、シーツはとても清潔だったので、気持ちよく寝られた。ちなみにスイス人のヤエルとはまだ一緒。三人とも大疲労。
理塘の内容も一緒にと思っていたものの、長くなりすぎたので今回はここまでに。