今日いよいよ昆明を出発。ということで、昨日いろいろとその準備をしていたのですが、なんと夜家に帰ってネットを見ると、人民元切り上げのニュースが!
最近、私たちの周りの日本人の間でも「いつ人民元が切り上げられるか」と「どこまで円安が続くのか」は、かなりよく出る話題。といっても全くのシロートしかいないので「どーなんのかな?」と騒いでるだけですが、お金のない中国在住の外国人旅行者にはかなり切実な問題。
たとえば、私たちは今基本的にほぼすべての貯金をシティバンクの口座に日本円で持っているため、中国の銀行でお金を引き出す時は、日本円⇒米ドル⇒中国人民元というコースをたどってその日のレートで換金されます。最近の円安・ドル高傾向は、「円⇒米ドル」のレートを悪くし、そして人民元が切り上げられれば「ドル⇒人民元」の比率が悪くなるので、日本円保持者にはとっては、両方ともつらい条件なわけです。
というわけで昨日(まだ人民元切り上げが起きる前)、旅行の資金として日本円の口座から引き出すのをやめ、手元に手付かずのままで残っていたタイで作った米ドルのトラベラーズチェックを人民元に換金することに。というのは、人民元の切り上げがいつ起こるか分からないため、今のうちに米ドルは人民元にしておくのが得策だし、また切り上げが行われればもちろん日本円から人民元のレートも悪くなるものの、日本円はもうちょっと円高になるのを待った方が得だと思ったため。
そして、昨日米ドルT/C1000ドルを人民元に換金したら、なんとその数時間後に切り上げが実施されたとのことで、びっくりするとともに、「いやあ、よかった~」となんだかちょっと得した気分に。その上、なんとその影響でいきなり3円も円高になったという話も聞き、昨日シティバンクから金をおろさなかったことにまた小さな喜びを感じるのでありました。
またさらなる切り上げが起こるかもしれないし、円高がいつ元に戻るのかも分からないし(もちろんさらに円高になるかもしれないのですが…)、とりあえず今日昆明を出ないといけないので、出発前にさらにもうちょっと日本円を人民元に変える予定。
とまあ、国際経済の動きにビクビクしながら日々暮らしています。
今日は、バスに13時間ほど乗ってシャングリラという標高3200mぐらいの町まで行きます。そしてそれからチベット自治区をかすめるようにして、雲南省から四川省のチベット文化圏を少しずつ北上していきます。標高4000とか5000mの、また全く違った中国の姿を見るのが楽しみです。
もう一つの楽しみは、東ティモールで出会い、また去年の終わりに中国の広州で再開したスェーデン人のヨハンとまた再開できることです。日本にしばらくいたのですが、たまたま雲南を旅行しに来るとのことで、シャングリラまで一緒に旅行することにしました。彼は今、広州から昆明の電車の中にいるはずで、昆明に着くやいなや13時間のバスの旅なのでちょっとかわいそうな気もしますが…。
しばらく更新できなくなるかもしれません(最大一ヶ月ぐらい)が、ネットにつなげる場所があればできるだけ更新する予定なので、たまに見てみてください。
いってらっしゃい。気をつけながらいろいろ体験してきてください。いいな~チベット行ってみたいな~
Posted by: ぬ at July 22, 2005 12:48 PM