学校が休みに入ったものの、今はビザの更新待ちで、昆明にいます。おそらく今週末ぐらいには、旅立てる予定。雲南省のシャングリラ、というところから、時間や交通の都合を見て、雲南省内を旅行、またはチベットのラサ、または四川省のどこかへと動く予定です。
さて、ビザの更新に当たって身体検査に行ってきました。身体検査などしばらくしてなく、また二人とも一時期結構頻繁に体調を崩していたため、いい機会だと思い、やってきました。
ところが、その検査が実にテキトー。日本的感覚で、病院で身体検査なんていったら一日仕事だな~、なんて思っていたのに、実際は非常に早いんです(ちなみに、血液検査、心電図、X線もある結構本格的なもの、のはず)。
混んでたら嫌だなと思い、朝早く行ったものの、ほとんど人もいなく、お金(233元、約3000円)を払って書類をもらったら、好きなところから検査を始められました。とりあえずまず、目の前にあった内科だったかに入ると、ガランとした部屋に白衣をきたおばちゃんが一人ぽつんと座ってヒマそうに新聞を読んでる。私たちに気づくと、ダルそうに視力検査を開始。まず、手前に座った雄生に対し、色盲検査の本のちょうど机に開いてあったページを指差して、「この数字は?」と質問。その見開きのページを終えると、いきなり後方に座っていた素子に、上、下、とかのいわゆる視力検査。その次、雄生への視力検査となりますが、片目はほとんど見えないため、かなり大きめのEすらも読めないと、「まだ見えないのか?」とびっくりされる。あまりどれも見えないというと、なんかいろいろ言われそうな気もしたので、最後の方は目を細めて、連続正答。「やっと分かったか」と言った感じで、検査終了。そして、鼻や喉(?)などの検査項目は、すべて自己申告制!「没問題(メイウォンティ)」と言うと、すべて「正常」となりました。しかも、色盲の検査は素子にはなかったのに、「正常」のはんこが…。
身長・体重は、また別の部屋で、服も靴もすべて着たままでおばちゃんが測る。一応それっぽかったのは、心電図と血液検査。それは両方ともちゃんとやってる風。でも血液検査は、白血球の数、とかそういう欄が沢山あるのにも関わらず、そこはすべて空白のままで、ポンと「正常」と書かれておしまいだったのは、気になりましたが……。
そして、一番怪しげだったのが、X線。これまでX線といえば、上半身裸になり、装置の中であごを引いて姿勢を整えて、息を止めて、……「ガッチャン」、といかにも写真を撮ったという感じだったのに、なんと、今回のX線は、服もそのままで大きな装置の前に立つと、目の前にあるセンサーのようなのが、「ウィーン、ウィーン」とチョロチョロと動き出す。そして、今、位置を合わせたりしてるのかな、と思ったら、なんとそこで医者の声が。
「完了(ワンラ)」と、一言。
それで終了でした。全然何をやっているのか分からず、もちろんそれも「正常」マークが付けられて終わり……。
全く検査をしたという実感が沸かないまま、一時間もかからないぐらいで終わってしまいました。
一つ喜ばしかったと思ったのは、いつもかなりの高血圧をマークしてしまう(いつも上は140を下らない。最高は160台だったことも……)雄生の血圧がなんと、上122下76という正常値をマーク!やっぱり昆明での生活はストレスレスで野菜も沢山とってるからかなあ、などとうれしい気分に浸っていたのですが、どうもこれは気圧が低い高地のせいじゃないか、という結論に。というのは、素子も通常よりかなり低い値が出てたからです。昆明で、あの値ということは、やっぱり、血圧も変わってないのかなあ、と少し残念に……。