July 20, 2004

溜まっていた内容を大量にアップしました

一昨日深夜、無事にクアラルンプールにつきました。
インドネシアからここにきたら、本当に大都会で驚いています。特に、インドネシアで最も伝統的な雰囲気の残っているといわれるスンバ島からの移動だったためか(計3日近くかかりました…)、その違いはひどく大きく見えました。

ところでそのスンバ島ですが、ここは本当に、まあいってしまえば、弥生時代というかなんというか、とてもとてもそういう古代の雰囲気の残っている場所でした。前にも書いたとおり、行くところに行けば、上半身裸の女性がいて、男性(子どもも)は腰に刀、子どもたちはバッファローやウマにまたがっているのです。
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(川で水浴びをするバッファローたち)

また、観光客も非常に少なく、どこを歩いていても、「ハロー・ミスター、ハロー・ミス!!」という声がかかります。

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(こんな感じで。そしてカメラを見せると大喜び。しかし「ハロー・ミスター!」というのは誰が言い出したのか……。インドネシアではちょっと田舎にいくとどこでも耳にします)

私たちは、ある小さな町(ペロ)を拠点にしてスンバの伝統的な村々を訪ねて回りました。ペロから一時間半ほど、こんなところ(写真)を歩き続けて見えてきたのが、

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(草原を抜けると)

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(海に出て<石の建造物はお墓です>)

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(そして腰ぐらいまであるこの川を歩いて渡ると)

ワインヤプという村でした。この辺りの村では、下の写真のような高い屋根の家が多く、聞くところによると、この屋根の高い部分の中に亡くなった祖先の遺物をいれていて(未確認ですが)それが天国に近ければ近いほどよいので、頑張って高い屋根を作っているそうです。高いものでは、30メートルぐらいとのことでした。
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そして、一夫多妻制の残るこの村では、男性はだいたい5人ほどの奥さんをもらい、だから子どもが10人から20人ほどもいるとか。そしてその親も含めた数十人の大家族が、この竹と木だけで作られたこの家の中に暮らしています。

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(前列中央の奥さんも私たちがやってきたときは裸でした)

中は例えばこんな感じでした。

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(これがキッチン。いろりっていうのでしょうか、この下で火をおこします)

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(年老いた女性は家の中でイカットという織物をしていることが多い)

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(食事の様子。食べているのは犬肉と米)

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(これはウラホンボというまた別の村。村には水もなく、水を得るために数キロ先の他の村までいかなくてはならない。どこの村にいっても、たいてい村人全員でのお出迎えとなり、写真を撮るというとすぐにこんな感じに)

一見似たように見えても、村によって人びとの雰囲気は違っていました。気持ちよくみなで迎えてくれる村があれば、写真を撮るなら金を払え、とかなり強引に迫ってくる村もありました。

しかし何を言われようが、そこには私たちとの文化や習慣の大きな違いがあるので、それによって、この人たちはいい人で、彼らは良くない、というような判断は決してできないように思いました。

ちなみに、インドネシア語はとても簡単とよく言われる言語で、ぼくらも少しずつ覚えていきました。確かに文法はメチャクチャ単純で、単語さえ覚えればすぐにある程度は会話ができるようになります。とはいえ、ぼくらは買い物や非常に簡単な会話ぐらいができる程度ですが、マレーシアも言葉はインドネシアとほぼ同じなので、マレーシア滞在中にさらに覚えていければと思っています。

それではまた。

クアラルンプールから

雄生・素子


Posted by ykon at July 20, 2004 11:10 AM | トラックバック
コメント

雄生・素子さん
久し振りに見たらマレーシア、インドネシア、ブルネイなど開発途上国を回っているんだね。明美などもよくやるねと感心しているよ。
食べ物なども原始的な感じがするけど、よく下痢などしないで頑張っているね。船酔いも大変だろうけど。
サソリなどジャングルでは普段見れない動物などに会えるようだけど、観光客も多いんだね。
こちらも40日位熱帯夜が続き完全に異常気象だょ。ではお元気で過ごしてね。 瑞 人

Posted by: Mizuhito Iguro at August 16, 2004 11:36 AM
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