S. Kierkegaard ( 1813/5/5-1855/11/11)
私にとって真理であるような真理を発見し、私がそのために生き、そして死にたいと思うようなイデー(真理)を発見することが必要なのだ。いわゆる客観的真理などを捜し出してみたところで、それが私に何の役に立つだろう……私の実存の最も深い根源とつながるもの、それによって私が神的なもののなかにいわば根をおろしていて、たとえ全世界が崩れ落ちようともそれに絡み付いて離れることがないようなもののうえに基礎づける、でなかったら、人間はどれほど知識を積もうとも、狂気に近い。真理とはイデーのために生きること以外の何であろう。□
私に欠けてい たのは、完全に人間らしい生活を送るということだった、単に認識の生活を送 ることではなかったのだ。
キルケゴール『ギーレライエの手記』1835年8月1日(訳桝田啓三郎)
Posted by tdj at 2006年1月29日 16:31