February 13, 2003

タビニ、初の海外格安航空券完全オンライン販売を開始

(2003/2/12) [Reported by otsu-j@impress.co.jp]

~PEXと格安航空券を比較して“より安い方”を表示する検索エンジンも搭載

株式会社タビニは12日、格安航空券の完全オンライン販売を2月27日より開始すると発表した。ユーザーが航空券の検索から、予約・決済までをサイト上で行なえるのは業界初だという。

タビニは、2002年3月よりサービスを開始したオンラインに特化した海外航空券などの予約・販売サイトだ。JALやANA、ノースウエストなど航空会社Northwest航空など主要航空会社16社と米オンライン航空券サービスの大手Travelocity社の共同出資によって設立された。

 タビニでは、サービス開始当初「PEX(正規割引運賃)航空券」をメインに海外航空券の販売を行なっていたが、ユーザーニーズなどから2002年10月より格安航空券の取り扱いを開始した。しかし、システム上の問題から、この段階ではオフラインでの販売しか行なえなかった。今回の発表は、Travelocityとの共同開発によりシステムを完成させ、2月27日よりオンラインで完結する格安航空券の販売を開始するというもの。決済はクレジットカードと銀行振り込みで行ない、航空券は後日無料で郵送される仕組みとなっている。急な申し込みなどで出発までの時間がない場合でも、さまざまな手段を利用して配達するため、「理論的には、当日にWebで申し込みその日の内に出発しなければならないビジネスシーンにも対応できるはずだ」(タビニ椎名俊造社長)とのこと。

 格安航空券販売開始に際して、タビニでは検索エンジンや格安航空券専用のデータベースを開発したという。従来、タビニのWebサイトで目的地や日程を入力すると、「スケジュール重視」で当該航空券の検索結果が表示されていた。しかし、格安航空券のオンライン販売を始めるにあたって、この検索結果を「価格重視」に表示されるように変更した検索エンジン「トリップサーチ」を3月下旬より搭載する。トリップサーチで実際に日程等を入力すると、トリップサーチがPEX航空券のデータベースと格安航空券データベース両方に問い合わせし、“空席のある便のみ”価格の安い順に表示する。この時、日程や季節によっては、PEX航空券の方が格安航空券より安い場合もある。

 格安航空券専用のデータベースは、タビニが独自に航空会社などと交渉し、価格が確定した格安航空券の情報が入力される。格安航空券の調達ルートは多岐に渡るため、出発直前になって登場する場合もある。その際には、予めその目的地の情報を希望していたユーザーに情報をプッシュ配信することも可能だ。

 タビニの椎名俊造社長は、「今回格安航空券のオンライン販売を開始したことによりユーザーの選択肢が大幅に広がり、ユーザーニーズに応えることができるようになってきたと考えている。当社のメリットは、オンラインで完結していることと、PEX航空券と格安航空券を単一窓口で検索できることだ。余り知られていないが、条件によってはPEX航空券の方が安い場合もある。今後は、“オンラインで海外航空券を買う”ことに対する不安感を払拭するために、更なる努力をしていきたい。不安を少なくするための一手段として、夏までにはeチケットの導入を行ないたいと考えている」と語った。

Posted by sunouchi at February 13, 2003 11:31 AM