船を降りたら彼女の島を見てきました。
愛媛県は愛媛の魅力を全国に発信していくためにえひめ映画製作委員会を組織し、県が一部出資してこの映画を作りました。監督は同じく愛媛を舞台にした田中麗奈の初主演映画「がんばっていきまっしょい」と同じ磯村一路です。
愛媛の魅力を発信しなければいけないので、みかん、しまなみ海道、水軍(瀬戸内海の海賊)が出てきます。ローカルムービーという点で「ナビィの恋」と比べながら見ていたのですが、比べれば比べるほどナビィのレベルの高さに気付いてしまいました。
全体的に中途半端でした。作品自体というよりも、愛媛という場所が中途半端なのかもしれません。沖縄ほど特殊な文化を持っていません。水軍をストーリーに組み込みたくても、現在の愛媛の人々の生活にはその名残りもなく、違和感をなく見せるのは不可能なわけです。愛媛の魅力を発信してくださいと言われた監督は、三線を持っていつの間にか唄い始めるような沖縄がうらやましかったはずです。
そうは言っても、ボクは中学時代を愛媛で過ごしたのでまぁまぁ感慨はありました。遠足や修学旅行はたいてい船だったので、船のある生活も何となくわかります。よく乗った電車もでてきたし。(車両が新しくなってたのにはびっくり。)ただ、愛媛っぽさという点からでは、「がんばっていきまっしょい」を見た上で見るのがベストでしょう。
Posted by myojin at February 17, 2003 12:52 AM | TrackBack (0)