ばくはつ生命力の周辺では、親バカがいとも簡単に生まれます。
4月25日。
新じゃがが美味しい季節に、台所の角から救出しました。数日前。
土の闇が無く光だけを感じたせいで、黄緑色の芽と白い根っこがからまり
くらげの団子のようになっていた、じゃがいもら。
こんなに主張されては。
芽(でも根でもいい)の周りをくり貫いて、土の闇を与えてあげました。
すぐにほぐれて、上へ伸びる芽と下へ伸びる根に分かれました。
5月2日。
大喜びで一斉にラッパを吹かしているようです。見る度に前日の1.5倍くらいに背が伸びています。
思わず目を細めて親バカの始まりです。
5月10日。
あっと言う間に、火鉢のような植木鉢がピッタリサイズになりました。
私の方は見向きもせず、お日様ばかりへ愛想を振る様子は、みな共通。
5月23日。
支えも無しに直立する様子には脅威すら覚えます。
水飲んでるだけで。私だったら半日で立ってられなくなるのに。
植木鉢の底穴からは”はみ根”してます。かなり滑稽です。
頭にはすずらんのような形の白くて固いツボミを乗せてます。
こんな生命力を、あっさりと肉じゃがにしていただいているのです。
普段私たちは。
なんたることだ。