July 16, 2003

OCT02・01 Siem Riap 4 Amgkor - Cambodia

同じ宿に、とてもハンサムな日本人男性が泊まっていた。Tシャツから覗く両腕には立派な龍が舞っており、職業は大工だと言った。日本建築の美しさと自分の職業に対する誇りを語る口調はとても熱かった。

彼は夜な夜な近くのディスコへ出掛けて行って、朝まで帰ってこなかった。私が一度見かけた時は、端の方のテーブルできれいな日本人女性二人に囲まれていた。後で、彼は一度もアンコール遺跡へ足を向けること無く、バンコクへ戻って行ったと聞いた。何やら女性をその気にさせる薬を常備していたとも聞いた。聞いただけだが。

   

アンコールワットの階段はとても急でしかも角が磨り減っていて、でも手摺無しで上がってやろうとへっぴり腰で足場を探しながら、旅はほんと人それぞれだなと思った。遺跡の石はいつもヒンヤリとしていて、必ず人の気配のしない静かな場所があって、そういう所に座って遠くを眺めていると、別にどの旅がよくてどの旅は褒められたもんじゃないなんて無くて、誰がどんな旅をしようと、訪問を受けるモノはこうしてどっしりと待ってるだけなんだなと思った。ヒトは変わるかもしれないけれど。

Posted by asummer
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