自転車を借りて遺跡の町へ出る。何が悪いのか、方向転換の極めて困難な自転車を操るのに苦労し、観光客を乗せて歩く象にぶつかりそうになる。そんな自転車で、チャオプラヤ川にかかる大きな橋を渡る。車道の端の方をよろよろ行く私を、物珍しそうに大量のバイクが振り返っていく。
遠出をする時に限って、雨が降るものだ。さっきぶつかりそうになった象と同じ布を背中に垂らしたたくさんの象と、同じくらいの数の人が共に休む小屋の近くで雨宿りをする。しかし私の目は、その象たちよりも、一緒に雨宿りしていた雄犬のすごいモノに釘付けになった。犬って・・・足で頭を掻く時、ブツの先から、ほら、リップクリームをクリクリッと出すように・・・出てくるのだ。知らなかった。初めて見た。その犬は頭を掻くのを止めなかった。興奮冷めやらぬ様子で日記帳に描かれた絵はだいぶ恥ずかしい。
Posted by asummer