November 28, 2002

SEP12・01 Koh Tao 7

朝、プリントアウトされたネットニュースがばら撒かれた。でもニュースを見て騒いでいるのは旅行者だけである。タオには、アメリカが爆撃されたって、何の灰も降ってこないのだ。
そんなわけで、相変わらず平和なタオにて、日がな一日のんびり過ごした。

今夜はスローボートで、南のSurat Thani (スラタニー港)を目指す。船内泊。
出航間際に乗り込むと、上のザコ寝部屋は既に満杯。地元のおばさんが私に「下へ行け」と身振りで示し、船員に何やら指示する。すると船員が連れて行ってくれたのは・・・碇やロープの積まれた物置らしき場所。そこは押入れを一回り大きくして襖を取り払ったようなスペースが並び、ロープ類の間は結構広く空いている。そこで寝ろと言ってくれている。一瞬ためらったが、上の激せまよりいいかなーと、押入れの上段にあたる位置に上がってみて唖然。壁が、無い。押入れの奥の壁が全く無いものを想像して下さい。その向こうは、海である。
柱に足を絡ませて、荷物を枕に横になってみた。こえ〜っ。しかし、寝転がって斜め上に目をやると、満天の星空が見える。ある意味すごく贅沢かも、と思ってしまった自分にあきれた。

そんな状況で爆睡してしまった自分にもっとあきれた。枕にしていた荷物と自分は、いつの間にか際どい所へ転がっている。慌てて起きて、固まった。脇にロープが積んであったのだが、そこに(比喩でなく)ギラギラと目を光らせた恐らくは船員が一人、頬杖をついてじっと私を見ているのである。大きく息を吸って、周りを見渡した。人がいっぱい寝ていた。きっと私が、その男のいつもの寝場所を奪ってしまっていたのだろう。ありがとう、と言って甲板へ上がった。ドキドキしていた。

Posted by asummer
●Comments:
Post a comment