先日、大阪インターナショナルスクールにて中高の生徒さんたちを前に講演をさせていただきました。生徒さんたちは、いろんなバックグラウンドを持つ子たちで、授業はすべて英語という学校です。初めていったので、おお、こんな学校があったのかと、すごい新鮮でした。
自分にとって初めての英語での講演だったので、引き受けてはみたものの、直前になって結構あせり緊張もしましたが、やってみたら案外落ち着いてできました。生徒さんがみな真剣に聞いてくれ、ところどころで笑ってくれたりして、反応がよく見えたのでありがたいでした。
自分も幼少期に海外での生活が少しあったこと、理系で本が大嫌いだったのにどうしてライターになったのか、なぜ旅に出ようと思ったか、旅がどう進んだか、旅へと自分を向かわせたコンプレックスについて、といった具合に話をしていきました。
そして、最後のメッセージ、以下は拙著『旅に出よう』のあとがきの一節ですが、
「『これからやってくる厳しい世の中を生き抜くために、将来苦しい生活に陥らないように、がんばって勉強する』のではなく、『楽しいことがたくさん待っている自分の未来に向けて、より楽しく自分の生きたいように生きるために、いまやるべきことをがんばってやっていく』という方が、きっとやる気も満ちてくるのではないかなと思います」
といったことを言いたかったのですが、この部分が、時間が押すなか焦って適切な言葉が浮かんでこず、すごいシンプルな言葉になってしまってちゃんと伝わらなかったのではないか、というのが懸念されます・・・。
いずれにしても、生徒のみなさんにとって自分のなんらかの言葉がこれからも心に引っかかり続けてくれたらうれしいなと思いました。
また、この講演の他に、日本語の授業で話をさせてもらったり、お母さん方とお話したりと、いろいろ考えさせてもらえた一日でした。
(林秀代さん撮影)