August 11, 2013

いよいよ「遊牧夫婦」シリーズ最終巻が発売になります<Kyoto, Japan>

遊牧夫婦最終巻、ようやく、完成間近というところまでたどりつきました。

6月に連載を終えた段階では、今回は比較的すんなりと書籍へと持っていけるかと思ったところ、そうはいきませんでした。連載時の原稿から、文章、内容ともに相当絞り込み、一度は、「よしこれで概ねいいだろう」と思い、編集者にも大筋OKと言われ、ゲラを組んでもらったのですが、ぼくは、その初校ゲラを読んでなぜか愕然としてしまいました。ちゃんと通して読んでみると、全然納得がいかなかったのです。「こんなものを、最終巻として出すことはできない」と絶望的な気分になりました。

でも、編集者の三島さんが示してくださった方針もあり、また自分の中でも、ここがいけない、ここが足りないというのは見えていたので、その点をなんとしてでも直すべく、締切まであと5日という段階で、大改造に着手しました。

いらないと思った部分は大胆に削除して、その代わりに盛り込むべきだと思った内容を大幅に加えました。正直、その段階で全体を読み直す時間がなかったため、バランスが崩れてたり、何か大きな破綻があったりするのではないかと、心配もありました。でも、それをさらに再校ゲラにして読み直してみると、特に大きな破綻もなく、今度はようやく自分自身納得いく形になっていると感じることができました。これでシリーズ最終巻として、出版してもらうことができると、心からほっとしました。そしてやりきったという気持ちも持てました。

タイトルはこう決まりました。

『終わりなき旅の終わり  さらば、遊牧夫婦』

今回は、旅がどうやって終わるのか、というのがテーマです。その中で、ぼくたち夫婦が、ユーラシア大陸を駆け抜けるように横断しながら、何を考え、どう決断したのかを、書きました。『遊牧夫婦』『中国でお尻を手術。』と比べて、おそらくもっとも紀行文っぽい内容であり、また夫婦という点について考えた一冊になったかと思います。

特に前作の2つを読まずとも、これだけで一冊のノンフィクションとして読めることも意識して書いたつもりです。是非、興味を持っていただけたら、この本からでも読んでいただければうれしいです。

この2週間ほど、毎日2時寝、6時起きの生活を続けていたら、それ以上眠れなくなってしまいました。でも、できることはやったという達成感はあり、いまは、どう読んでもらえるのか、とても緊張しつつ、楽しみでもあります。

8月末には書店に並びます。
是非、よろしくお願いします!

表紙も、とても素敵なものになりました!
最終形がでましたら、またお知らせします。


Posted by ykon at August 11, 2013 8:18 AM | トラックバック
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