April 29, 2013

『芸術新潮』と『住むフムラボ』と『遊牧夫婦』<Kyoto, Japan>

お知らせをいくつか。

●4月25日に発売となった壮麗な赤い表紙の「芸術新潮」5月号、
<貴婦人と一角獣>特集の脇で
「妙心寺退蔵院の襖絵プロジェクトを支える職人たち」
というルポを書かせていただきました。

芸術新潮5月号

400年後を意識した職人さんたちの静かだけれど熱い世界を描きました。
自分は美術雑誌にはこれまで全く縁がなく、
日本画にも襖絵にも全くの門外漢だったため、
知らないことばかりでかなり苦労をしましたが、
知れば知るほど、墨、襖、紙、といった世界の奥深さとそこに秘められた
いろんな人や時間の厚みに惹かれていきました。
なぜこういった仕事を残していかなければならないのか。
そのことが極めてはっきりとわかったように思っています。

伝統的な技術の持つ迫力と、そこにかかわる人たちの情熱。
自分が感じたそうした感動を、是非味わっていただきたく書きました。

さすが「芸術新潮」という感じの、細部にわたる編集者のチェックや提案により、
技術的な面の記述も、かなり詰めることができた気がしています。

写真はいつもながら、信頼する写真家の吉田亮人さん。
彼の労を惜しまない撮影が、
職人さんたちの世界を見事に浮き彫りにしています。

読んでいただければうれしいです。
冒頭は、ウェブで立ち読みできます。

●4月26日に大阪にオープンした「グランフロント大阪」に、積水ハウスの「住むフムラボ」が解説されました。

同時に、「住むフムラボ」のウェブサイトが開かれて、
そこで以下の各人が、生きることや住むことといったテーマで、
コラムの連載を開始しました。ぼくは、

「劇的進行中~"夫婦の家"から"家族の家"へ」

というタイトルで、自分が父親になっていく過程を
書いていこうと思っています。
第1回は、3年半前に長女のそよが生まれる場面から。
先日の次女誕生にちょうど重なるシーンとなりました。

是非読んでいただければうれしいです。
http://www.sumufumulab.jp/column/

書き手によってテーマは違いますが、
それぞれ生活に密着した楽しい内容になっています。

書き手:三島邦弘、近藤雄生、小林明子、仲野徹、平川克美、平尾剛、橘真、橋爪節也、平野愛、江弘毅

ミシマガジンでの『遊牧夫婦』の連載も、だいぶ進んできています。ミシマガジンが、4月から「みんなのミシマガジン」としてリニューアルされたことに伴い、毎週日曜の更新となっています。ようやくトルコまで来ました。最終巻完成に向けて、近々最後のクライマックスに突入します!


Posted by ykon at April 29, 2013 6:40 PM | トラックバック
コメント
コメントを投稿









名前をクッキーに保存?


画像の中に見える文字を入力してください。