(文山の裏道で)
3日前に雄生の友達と三人での一週間の小旅行から帰ってきて、気づいたらすでに一週間以上更新が止まってしまいました。早いものです。友人中野さんは、昨日昆明を発ち、今ごろは香港かマカオにいるはず。私たちは早速昨日からまた元の日々に戻っています。が、二人とも少し風邪気味で静養中。
さて、小旅行のことですが、今回は雲南省南部の小さな村を訪ね、その後勢い余って国境を越えてベトナムにまで行ってきました。ベトナムはもともと視野に入っていなかったものの、地図上で見ると実に近いことに気づき(昆明からバスで10時間で国境)、足を伸ばしてみました。
ルートは
昆明⇒文山(ウェンシャン)⇒広南(グアンナン)⇒バ美村(バーメイ)⇒文山⇒河口(ハーコウ)⇒ラオカイ(ベトナム国内)⇒昆明
目的地だったバーメイ村は、壮族(ジュアン族)という少数民族が住む人口数百人程度の小さな村。ここを特徴付けているのは、村自体が山と洞窟に囲まれているため、村と外部をつなぐ道がなく、アクセス方法が洞窟の中を走る川を船で渡るしかないということ。
洞窟を船で抜けるとそこには桃源郷が……といったイメージの場所です。
(正面が村への入り口となる洞窟。この道の右側を流れる川が洞窟の中を通り、バーメイ村までつながっている)
(「秘境」の村かと思ったら、入場料(40元!)まで必要で、船着場も予想以上にシステマティックになっていることに少しがっかり。でも、ここを抜けると村がある、というのは確かになんか夢がある気が……)
(洞窟は1キロ近くもあるとのこと。なかは途中かなり真っ暗になり、最後に光とともに村が見えてくる。正面にあるのは水車)
(村の中。この川でお風呂も洗濯もすべて行う)
村には電気も水道もなく、まだ観光地化も進んでいない「秘境」らしいという話を聞いていたものの、実際には昆明などに住む中国人にとってのけっこうな観光地になっていた印象を受けました。村人の話によれば、2000年に観光地として開放された(?)ようで、その後は、観光産業で生きているといった雰囲気は確かにありました(国慶節という大型連休中だったためもあると思う)。ただそうは言っても、まだそれほど知られた場所ではなく、村は自然な桃源郷という雰囲気を十分に保っており、とても気持ちよく過ごせました。
(農家の多くがこういった旅行者用の宿になっている。電気も水道もないため生活はけっこう原始的なものの、とても快適で居心地がよかった。ここに二泊。正面はご飯を作る家の人たち)
部屋は小さな三人部屋で一人8元(100円)と格安。ご飯も、ニワトリはその場で絞め、野菜は裏山から、といった感じ。水は山の湧き水かなんかを家の人が汲んできてくれる。「チョーきれい」だというので、雄生が宿の少年の真似をして飲んだところ、その後何日か水下痢に……。
(川で洗濯。この日、この川の上流で水浴び)
(村の一角では観光客のために民族ダンスが。記念Tシャツなどまで売ってるのにはちょっと参った)
こないだチベット文化圏に行ったときも思いましたが、中国はほんとにこの数年の間にすごく変化しているようです。外部の人に開放され、いろんなところが観光地化されて秘境がなくなっていくのは旅行者にとっては残念なことですが、地元の人にとってはやはり生きていく上でとても有効な手段なんだなと感じさせられます。
この村の後にベトナムにまで足を伸ばしたのですが、長くなってしまったのでベトナム国境編は次回に。
いい写真がいっぱいありますね。
ボクも中国行ったら写真撮ってます。
http://tinyurl.com/b8awd
worldwalkerさん
コメントありがとうございます。中国、いろいろなところに行かれているようですね。
ぼくらは昆明に落ち着いてしまってますが、雲南省だけでも行きたいところが多く、次はどこに行こうか迷うばかりです……。
貴州省はいいですよ。アジア最大の滝なんかオススメです。
Posted by: worldwalker at October 31, 2005 10:03 AMworldwalkerさん
一昨日、貴州から友達がやってきて、帰っていったところです。11月中旬ごろにミャオ族の祭りがあるらしいですね。アジア最大の滝があるなんて知りませんでした。
ところで、貴ブログを見たところ、キムチの寄生虫の話が載ってましたが、ぼくの回虫もそのせい?とか思ったりして。
寄生虫と回虫は関係ないかな……?
>>寄生虫と回虫は関係ないかな……?
関係あるんじゃないですか。ちゃんと治療してくださいね。
ヤバイですよ(笑)
http://ikoku.cool.ne.jp/kishuushou3/d21.htm
アジア最大の滝 黄果樹瀑布です
無事、治療が終わることを願います(笑)
私も中国でおなか痛くなったら、中国で薬を買いますけど、飲んだらすぐに効きますよ。
今日、他の(=回虫ではない)用事で病院に行きました。こっちの方がちょっとやっかいなので真剣ですが、病院のナアナアな雰囲気には笑わせられます。
治療中の患者がいようが全くお構いなく次々に人が入ってきて医者と話せるってのがすごい。そのおかげでぼくの話もすぐに聞いてもらえました。
Posted by: 近藤 at November 3, 2005 5:29 PM