September 17, 2004

メディテーション報告(長文)

一昨日、寺での「メディテーション(瞑想)修行」から戻ってきました。
4泊だけの滞在でしたが、やはりこれがなかなかハードでした。あれこれ規則があり、睡眠は6時間以内、殺生しない、男女一緒にいてはいけない、午後は食べてはいけない等々。

とにかくメディテーションのみの日々でした。座るのと歩くのと、二種類のメディテーションを繰り返し繰り返し、一日8時間ぐらい、朝5時すぎから夜9時前ぐらいまでやっていました。二日目が一番精神的にもきつくて、そのときは二人とも帰りたくて仕方がなかったのですが、その後徐々にメディテーションの意味や効果が見えてきて、また適度に休んだりすることも覚え、だいぶ楽になってはきました。

メディテーションの仕方は、日本で知っている座禅とは少々違いました。きちんとした姿勢で半跏などの形で足を組むのではなく、一応足は組むものの自分の楽な姿勢でいい、ということでした。そして自分の呼吸や体の細かな動き、心の変化の一つ一つを意識することによって、今のその瞬間(過去でも未来でもなくという意味)に集中します。歩いてのメディテーションは、足の動きに意識を集中して、といった感じです。

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(みな白い服を着てのメディテーション中の風景。ちょっと怪しげですが、そんなことはありません。飛ぶ練習などはしていないので…。他の人もほとんどがバックパッカーらしき人たち。右端には修行中の幼いタイ人も)

でも、鎌倉の円覚寺で座禅をしたときみたいに、特に誰かがいつも見ているわけではないし、姿勢が悪いと怒声を浴びせられるわけではないし、休みたかったらいくらでも部屋に戻っていて休んでいてもいいので、その意味では自由なのですが、そうすると逆に激しい自分との戦いになり、なかなかきつかったです。

そして午後は何も食べてはいけないということもきつかったのですが(ご飯は、朝飯7時、昼飯11時の二回で終わり)、ぼくが特にきつかったのは、メディテーションしていない時間でも他の人とはむやみに話したりしてはいけないということです。ぼくらが二人が別々の部屋であることはもちろんのこと、基本的には話してもいけないし、一緒にいてもいけないのです。ご飯もみんなで食べるわけではなく、それぞれ部屋などに帰って誰とも話さず一人で食べる。そして自分が食べ物を味わっているということを頭で認識しながら食べる。ちょっと二人で話しをするときは、目立たないように建物の裏に隠れて話したりしてました。一方素子はといえば、夕食なしが一番堪えたらしく、メディテーションしていても「お腹減った、お腹減った…(自分の状況を認識して唱えろと言われていたので)」ばかりを考えてしまうので、メディテーションに集中するという理由で部屋でお菓子を食べていました。

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(雄生の部屋。写真では分かりませんがけっこう汚いところでした。木のベッドに毛布をマットレス代わりに使っていました。またトイレ、洗面所の水は泥水に近いような茶色。しかしその水でシャワー、歯磨き…)

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(素子の部屋。新築のようなかなり綺麗な部屋。中にあったのは座布団を長くしたような薄っぺらなマットレス1つと毛布3枚に枕だけ)

ホントはこの寺にいる間は音楽を聴いたり本を読んだりしてはいけないといわれていて、とにかくメディテーションするか一人でじっと休むかだけにしなければいけなかったのですが、そんなわけにもいかず、部屋では読書がはかどってしまい、一日一冊ぐらいのペースで、最近手にいれた文庫本を読みまくっていました。それが一番の楽しみだったので

またこの寺(ワット・プラタット・ドイ・ステップ)にはカナダ人仏僧がいて、彼がぼくらの指導をしてくれました。カナダ人のお坊さんに英語で説法を聞くというのは、新鮮でした。

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(イギリス人バックパッカーに教えを説くカナダ人仏僧のプラ・ノア<プラとは仏僧のタイ語(?)>。毎日1回彼にメディテーションの状況を報告してアドバイスを受けます。25歳、プラ歴3年。20歳のときにこの世界に目覚める)

寺の境内を歩いていると、早朝には霧がかかった中で子どもたちが歌うように読経する声が聞こえ、夜にはチェンマイの夜景が一望でき、とてもきれいで幻想的な空間でした。帰るときには、やっと解放されたという喜びがありましたが、それとともに少々寂しさもあり、この別世界での日々が不思議で魅力的な時間だったことを実感しました。
ちなみに、ここでの滞在はすべてタダです(寄付制度)。おかげでかなりお金をセーブできました。

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(5日間を終え、最後の修了式。実際は21日間のコースだったので、私たちはほんの一部しか体験していないことになります。プラ・ノアから“もう一日だけいない?”とかなり言われましたが、あれこれ理由をつけて出てきました)

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(チェンマイの町を一望。ガイドブックではこの景色で有名)

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(明け方と夜は昼間とは違った幻想的な雰囲気。写真は夜)

タイ滞在ももうすぐ一ヶ月となり、明日にはビザを更新しに、一度ビルマ(ミャンマー)への国境を越える予定です。ここからバスで5時間ほど北に行くともうビルマです。その付近には、いろんな少数民族が住み、ビルマからの難民たちの村があり、また第二次大戦後の中国での内戦(共産党と国民党の戦い)に負けて逃げてきた国民党の人々が作った村などもあり、かなり違った世界が広がっているようで楽しみです。

そしておそらくまた一度チェンマイに戻ってきてから、本格的にビルマへと入っていくつもりです。その後は、いよいよ中国……。

では、そんなところで。
雄生・素子


Posted by ykon at September 17, 2004 8:23 PM | トラックバック
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