2002年11月16日

9月3日は長かった。

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9月3日は長かった。
文字通り、一日の時間が長い。
日本とメキシコは14,5時間の時差があるから1日が40時間弱ってことになる。
その分、本当に長かったし、退屈な時間も長かったからかもしれない。

出発日の朝
久しぶりのバックパックの旅行。
いろいろ詰めて、美しく見事に収まるとうれしくなってしまう。
飛行機の出発時間は午後3時くらい。

いつもおもうこと。
成田までが遠い。
成田エクスプレスになんて乗ったことがない。
いつもの京成特急でいく。
これがけつが痛くなるほど遠く、長い。
はじめの何回かの旅行はそれは旅行にウカレスギテそんなことなんてまったく気にしていなかったし、
俺は海外行くんだぜなんていう意気込みもあった。
コイはモウモクっていう感じがわかる?

メキシコまでのルート。
成田―Atlanta(United States of America)―Ciudad de Mexico(Estados Unidos Mexicanos)

航空会社はDelta Airline(デルタ航空)。
アメリカ経由の便は必ず一度アメリカに入国しなくてはならないという決まりになっている。
ただのトランジットでも入国審査をとおり、入国の理由は?ホテルは?などとのそのときに聞かれる。
日本人のビザなし観光での入国は90日以内が認められているが、これは一度アメリカ大陸に入ってからの通算の日数になる。
だから、たとえばアメリカに30日滞在した後に、カナダやメキシコ、ブラジルなどを訪れるとする。
そして再びアメリカに入国しようとすると、残り90から30を引いた60日がアメリカでの滞在可能期間となるわけ。
もう一度90日以内の滞在をゲットしようとしたら、ヨーロッパかアジア、オセアニアからの便で入国する必要がある。なかなかおもしろい。
そういうわけでただのトランジットも普通に入国するくらいに時間がかかる。
次の便までに時間がないと異様に込んでいて遅い、手続きに腹立たしくなる。
アトランタはもちろん空港も初めてだった。オリンピックで名前をしているくらいだ。ターミナルもA-Eまであって、かなり大きい。が、ここにまったく興味がない。

ひとつアメリカの空港の最後まで分からなかったこと。
チェックインした後、飛行機の出る各々のゲートの前にまたカウンターがある。そこでみんな何かを出しているのだ。
みんななにをしているのか、わからないし、それをしなくても飛行機には乗れるし、一体なんだったんだろう?

ということで、アメリカを抜け、Aero Mexico(アエロメヒコ)との共同運航便、機体はアエロメヒコでメキシコシティーへ飛び立つ。

distrito federal-メキシコシティー
午後9時、Benito Juarez Internacional Aeropuerto 着。真っ暗。
メキシコは熱いというイメージで、Tシャツ一枚で大丈夫と思っていたが、予想は外れた。
夜着いたせいもあるが、長袖一枚ハオル必要有りとみた。
標高は2240mもあるから、当然か。
シティーには移動にとっても便利な地下鉄がある。
空港の近くにも駅があり、とっても安くCentro(セントロ:スペイン植民地となった中南米の都市は基本的にグリッドであり、このように呼ばれるところを中心に町が形成されている。)までいける。
地下鉄でそう迷わされることはないから、弱気だが、本当にありがたい。

どこの国へ行くにもどこの町に行くにも始めて降り立つ場所では洗礼のようなものがあると思っている。
特に違う国へ飛行機ではじめて降り立つときはそれを強く感じる。
しっかりとした公共の交通機関のない空港ではまさにそうで、もちろん定価というやつないので、飛行機から降りて、荷物を受け取ると戦いが始まる。
出口には窮屈に群がっている人々がいらっしゃる。
名前の紙を持ってツアー観光客を待ち構えている人々、家族の帰りを待っている人々、企業の接待役の人、そしてタクシーのおじさんたちである。問題はこのタクシーの運転手さんたち。
現地通貨を扱ったことのない我らがすぐさま街までのタクシー代を彼らと交渉しなくてはならなくなるからだ。
これははっきり言って分が悪い。強引極まりないし。
だいたいのその国の物価を知らないと交渉になりようがない。
明らかに外国人の容姿の私は簡単にタクシーの運転手たちに判別され、彼らが近づいてくるのである。
というわけで、たいてい大幅にぼられた後、その国へのお邪魔を許されることになる。

しかし、ここメキシコシティーは地下鉄もあるという条件ながら、まったく客引きがいなかった。
誰も声をかけてこない。ノレンニウデオシ。
ひとりとぼとぼと地下鉄の駅へ10分ほど歩いた。

Ruta-ルート
terminal aerea-(la raza)-(hidalgo)-revolucion Metro N$2

Pension Amigo-ペンションアミーゴ
メキシコシティーでの宿の名前。友達にこの名前を言ったらなんとチープな!と言われた。
確かにそんな感じかしてきた。
ついたのは11時くらい。真っ暗の中、地下鉄から出て、方角を確かめ、地図を見ながら何とかたどり着いた。

長かった。文章までも。

1.JPG
ペンションアミーゴの中庭

Posted by momo at 2002年11月16日 15:14