特に書くことがないので、僕という人間を表わすモノをちょっと紹介したいと思います。
僕が幼稚園、小学生の頃、ファミリーコンピュータは子供たちにとって羨望の的でした。当然持っている子供の家はいつも友達で大賑わいといった感じです。
そんなファミコンを僕が欲しがるのも勿論のことで、兄と一緒に親にねだりまくりました。ねばる僕らに負けた親が買ってきたのは、ファミリーコンピュータではなく、なんとMSXでした。「しょうがないからゲーム機を買ってあげるけど、ただのゲーム機は駄目!パソコンの機能がついてるやつを!」かどうか知らないけれど、とにかく僕の目の前に提示されたのは、「王家の谷」というソフトと一緒に置かれた、ボタンのたくさんある変なやつだったのです。これから僕の十何年間に渡る、アンチメジャー(ゲームハード)人生が始まったのでした。
このMSXは、プログラミングも出来るという優れものなんですが、いかんせん記憶媒体が、カセットテープ!
MSXをカセットレコーダに接続して保存(録音)するわけなんですが、この保存できる確率も100%じゃない。というか五分五分くらいでした(まぁ小学生の未熟な技術故だったからかもしれないんですが)。
更に月に1時間しかゲームを許されなかった。つまり1度記録したデータをカセットテープから呼び出すのは1ヵ月後。もう、スリル満点です。
当然身の回りにはMSXを持っている友達は1人しかいませんでした。そして誰も、遊びにきませんでした。
そう、僕のメジャーなものに対する妬みはこの時始まったのです。