早いもので、もうすぐ大晦日。大晦日と言えば紅白歌合戦ですが、みなさんの今年の注目は中島みゆきでしょうか。ボクはThe Boomを楽しみにしています。
今年はアルゼンチンでアルフレッド・カセーロが日本語のまま島唄をコピーして大ヒットし、それがW杯フィーバーに乗って逆輸入され、日本でも第2の島唄ブームが起こりました。最初に島唄がヒットした9年前にBOOMファンになったボクですが、今回の再ヒットのおかげで初めて歌詞に隠された意味を知りました。沖縄戦そのものを唄ってたんですね。
現在vocalの宮沢和史がマクセルのDVDのCMに出演しています。電車の中吊りには「沖縄の海や空ではなく、沖縄に生きる命を宮沢和史は唄っている」というコピーが入っていますが、まさにその通りです。
沖縄での悲惨な戦いを沖縄風の音楽に乗せて沖縄人ではない日本人(宮沢は山梨出身)が唄う。それが、地球の裏側のアルゼンチンのアーティストに受け継がれ、アルゼンチンの人々の心を揺さぶる。そして、再び日本に戻ってきて、日本人のボクに60年近く前の沖縄戦について考えさせたという事実。時間も空間も越えたほんとにすごいことだと思います。
そんなことを考えながら、大晦日は島唄を聴きたいと思います。
Posted by myojin at December 27, 2002 05:54 PM | TrackBack (0)500字でわかるアルゼンチン「島唄」事情アルゼンチンで「島唄」を日本語でカヴァーし、大ヒットさせたのは、同国のマルチ・アーティスト、アルフレド・カセーロ。昨年12月にリリースした「SHIMAUTA」は、今年4月にはアルゼンチンのグラミー賞とも言われる「ガルデル音楽賞」を3部門受賞するほどの大ヒットを記録し、ワールドカップのアルゼンチンチーム公式サポートソングにも選ばれました。 カセーロからのメッセージを受け取った宮沢和史は、4月に約1週間アルゼンチンを訪問。カセーロと感動の対面を果たし、ブエノスアイレスのJardin Japones(日本庭園)で、カセーロと共に5,000人の観衆の前でライヴを行ない、熱狂的な歓迎を受けています。 6月上旬にはカセーロが来日。国立競技場、日比谷野外音楽堂、沖縄でのラジオ番組公開録音など、THE BOOMとの共演シーンは、THE BOOMツアードキュメントDVD『この空のどこかに VOL.1』に収録されています。 「島唄」はその後、アルゼンチンの隣国チリのWILLY SOBORがカヴァーし、イングランドのIZZYもニューアルバムに「島唄」を収録、他にも石垣島出身の夏川りみなど、多くのミュージシャンがカヴァーしています。 (THE BOOM MUSIC GALLERYより)