電卓で会話が出来た。バンコクへ戻る寝台列車のチケットを何とか手に入れた。
私の趣味は「移動」である。自分はただ座っているだけで、向こうの景色が動いてくれる。私が知らないだけでいつもそこら中にある生活が、目の前を通り過ぎていく。彼らの人生とすれ違うことは無いだろう私が、第三者として、彼らを見ていられる。なんて楽チンで楽しいんだ。
13:40に乗り込んで、バンコク着は明日の朝10:00。リクライニングシートで寝る。私のお尻のクッションは、見た目は立派なくせに、非常に役に立たず。何度も体をずらしながらふと周りを見ると、みんな爆睡。さすが。