車椅子のお客様が電車に乗る時、
板を電車とホームの間に渡して安全に乗降ができるようにするのも
電鉄の仕事。
要するにただ板を渡せばいいだけなんだけど、
乗る駅&乗り換え駅&降りる駅の駅員さんを手配して、
板を持ってきてもらわなきゃいけないので、
お客様の乗換駅が変わったりするとその都度連絡しなければなりません。
この前私の担当電車に乗ってた車椅子のお客様が、
お手洗いに行きたくなって途中駅で降りて、
次の電車に乗ることになりました。
時間がなかったから仕事の合い間を見て、
無線を使って駅に連絡をしてもらったんだけど、
そのときふと思ったこと。
私たちは行きたい時にトイレに行って、
降りたい駅で降りることができるけど、
車椅子のお客様はそうじゃないんだなーと。
例えば、もし車椅子のお客様が女性で車掌が男性だとしたら、
「お手洗い行きたいんですけど」とかいいにくいと思う。
でも、言わざるを得ない状況にある。
今までお礼も何も言わずにさっさと乗り降りする車椅子のお客様を見て、
「こっちの苦労が分かってない」って思っていた私ですが。
乗降もトイレも、電車を変えるのも、
私たちと同じように車椅子のお客様にとっては日常のことで。
その度にお礼を言ってたら、毎日が窮屈になってしまう。
当たり前のことなんだけど、
感謝を期待していた私が間違っていたということに気づきました。
いちいちどこで降りて乗り換えるとか、
電車を変えるとかをいわなきゃいけない面倒くささや息苦しさがありながら、
それでも利用してくれる車椅子のお客様に感謝しなきゃいけないですね。
今度からは降りていくお客様に
「ありがとうございました」と言おうと決めた出来事でした。