September 10, 2009

縁が縁を・・・<Kyoto, Japan>

先週、久々に、高校時代の友人の結婚パーティー&仕事を絡めて東京へ。

本の仕事が決まってからは、とにかくあとは書くだけ、という感じになったので、めっきり東京に行く用事も減ってしまい、気付いたら4ヶ月ぶり。高校や大学の友だちと大人数で久々にゆっくり時間を過ごせて、気持ちが非常にリフレッシュ。大学時代と変わらず、決まった友人の家にみなで集まって、朝までダラダラ、ってのはやっぱりいいですね~。

ただ、ほんとはもっといろいろと会いたい人がいっぱいで、いろんな人に連絡したいのですが、どうしても数日だと、そうもいかず、多くの方にご無沙汰してしまっています......。

さて今回、東京では、『遊牧夫婦』を連載させてもらっているミシマ社と、他2社へ。ミシマ社は、日本家屋が社屋となっているのどかで温かな雰囲気の会社で、いろいろと仕事についての話をしたあとに、会社のみなさんと畳の上のちゃぶ台でお弁当。みな同世代(というと語弊があるかな?)なので、なんだか友だちの家に遊びに来た感覚で、すっかり3時間ぐらい笑いながらくつろいだ時間を過ごさせてもらいました。本当に、一緒に仕事をしたい、と思わせてくれる雰囲気をもった人たちなんです。その雰囲気や、本作りへの情熱が、ミシマ社の本一冊一冊に滲み出ていて、こうやって出来てきた本は幸せだろうな、という気がします。

さらに、『遊牧夫婦』などがきっかけとなり、他の出版社の編集者からもびっくり&うれしい連絡をいただき、そこでも思わぬ展開が開けそうな感じもあるなど、仕事的にも実りのある東京の日々となりました。

そんな感じで、出会いが出会いを呼んで、縁が縁を作り、この1年弱で、思ってた以上にいろんなつながりができたことをとてもうれしく思っています。

ところで、その出会いの一番の要となっているのが、大阪の編集集団140B(いちよんまるびー)の中島淳さん。京都で生活を始めた当初、いくつかの編集プロダクションに挨拶に回っているときに、この方に出会えたのがほんとに幸運でした。

ミシマ社との出会いも、大阪でのセミナーも、だから、それに付随したいくつもの出会い、たとえば今日の夜の楽しい立ち呑みのひとときも、すべて中島さんとの出会いから始まっているわけで、そう思うと、たった一本の電話をかけるかかけないか、人と会うか会わないかで、物事は大きく変わっていくんだと改めて感じさせられます。

そして迷ったときは、やってみる。それは鉄則だなと思っています。

ちなみに、140Bはいま4年目の若い会社だけど、関西ではたぶん最も面白くエネルギーのある編集集団&出版社。8月にはめでたく書籍第1号を発行。それが、バッキー井上さんの『京都店特撰 たとえあなたが行かなくとも店の明かりは灯ってる

140b.jpg

京都・錦市場の漬物屋さんを営みつつ、「酒場ライター」として書き続けるバッキーさんの、京都の店を巡る超ディープなエッセイ集。独特の軽妙な語り口で、全く情報誌などには載らない、ほとんどバッキーさんの個人的な思いのみで選ばれた店の紹介を読むと、ああ、お店と客の関係ってこういうものなんだな、と感じさせられ、ふと、家のそばの小さな飲み屋に足を運んでみたくなります。

京都には普通の路地の、民家と民家の間などに居酒屋が点在していて、そういう店と、自分だけの個人的な関係性を作り上げていくことは京都に住むひとつの楽しみのような気がします。そういう個人的な偏りをとことん大切にするのが京都っぽいのかな、とか思ったり。

とりあえず、うちの近所のなかなかディープな一角にある焼肉「江畑」に行ってみたい。ちょっと聞いた話では、昔、遊郭だった界隈で、その当時の遊郭の建物そのままの焼肉屋さんで、外観も雰囲気たっぷり。「何年通ってもイバらせてもらえないスナックのような焼肉。」(バッキー井上)

いずれにしても、人と人も、店と人も、そういう個人的なつながりこそが、貴重だし、楽しいものだな、と感じてます。


Posted by ykon at September 10, 2009 11:32 PM | トラックバック
コメント

ほんと縁が縁を呼んでいろんな出会いがあって、
人生が豊かになって、楽しいですね。
そういえば「遊牧夫婦」の2人に出会ったのも
偶然のような必然のような...縁があってこその
出会いですし、その後あんなに一緒に過ごすとは
思ってもみなかったですし。

ゆうきくんのいい感じに力が抜けていて、ゆうきくん
らしい雰囲気の漂うこのブログを読んでいると
なんだか不思議と私にやる気が湧いてきます。
とくにがんばれとか書いてるわけじゃないのにね(笑)
なんしかこの雰囲気、かなり気に入ってます♪

そのディープな本、読んでみたいですね~。
深海魚は見つけられず!見つけたら読みます!

もっちゃんにもよろしく。また近々会いたいです☆

Posted by: cookie at September 11, 2009 5:29 PM

>cookieさん

どうも!久しぶり~。
ほんとに、いい出会いを経ると、それまでその人と関係がなかった時代というのがなんか不思議に思えてきたりもしてくるよね。旅中も、いまも、そういういい出会いがなかなか多くて、うれしいです。ブログも、そういってもらえると励みになります!ありがとう。
また、会いたいね!旦那さんにもよろしく!
もっちゃんもよろしく言ってます~。

Posted by: ゆうき at September 12, 2009 10:49 PM

はじめまして!バルセロナ在住です。
海外書き人クラブで発見して、旅行されていたころから
ときどき拝見していました。で、「あ、マドリードにいらして、
バルセロナはカットかな?」なんて思っていました。
自由が丘は、高校、大学時代の遊び場で、最近
変わってしまった・・・なんて嘆いていたら、
面白い出版社さんができたんですね。
って、私も内田先生の中国論の本持ってました。
読みたくなる本がたくさんですごいかも。

京都もいろんな意味で、一度住んでみたい街なので、
また時々遊びにきます。

よろしくお願いします。

Posted by: Kyoko at September 15, 2009 6:47 PM

>Kyokoさん

こんにちは!書き人クラブの方にも見ていただけていたとは!うれしいです。ぼくもKyokoさんのサイトは拝見したことがあったような……。スペイン、最初は住みたいなあと思ってもいて、本当はもっとゆっくりいたかったのですが、去年スペインに着いたころは、旅をする気力がかなり落ちてきていて、通過するだけで終わってしまい残念でした。ちょっとの滞在でしたが、スペイン、ほんとに住んでみたいと思いました!羨ましいです。

ミシマ社は本当に魅力的な出版社なので、また機会があればいろいろとご覧になってみてください。「ミシマガジン」もぼくは毎日10時半に見るのが楽しみになってます。

ではまた!

Posted by: ゆうき at September 17, 2009 10:00 AM
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