November 08, 2002

fujiya

本当の「豆腐」が最近多くなった。じゃ、それまでは皆偽ものだったのか?要は昔ながらの伝統的製法に戻るということ。合成保存料などへの警鐘も。大正3年に創業した谷中の「藤屋」は、手造り製法にこだわり、今も特注の木桶や木の型箱を使う。谷中の良質の地下水仕込み。京都の普通の豆腐やさんと同じだ。「玉豆腐」がうまい。朝7時から開店。徹夜明けなど、豆腐をメインにした朝食など、最高だ。
台東区上野桜木1-12-9 tel:03-3821-3578
営業時間・・・AM7:00〜PM7:00 祭日・祝日は午前中のみ営業
定休日・・・日曜


Posted by takemura at 12:09 AM | Comments (1)

November 07, 2002

toriyoshi

千駄木の「鳥よし」は、焼き鳥一筋、他のいかなる装飾もない。主人がもくもくと炭に向かう。店内カウンターが6席ほど、奥に小さな座敷があるだけ。全部で12,3人という空間。店内の壁は焼き鳥の煙で茶色一色。まったく昔の焼き鳥屋である。
かつては行列好きが並んだことも。焼き鳥を食べるのに、並ぶことはない。混んでいれば、またの機会でいいのだ。運がよければ焼き鳥フルコースを堪能すればよい。酒などの銘柄には全く対応していない。日本酒、ビール、焼酎の銘柄を選ぶことは出来ない。焼き鳥を食べるのだから。
千駄木から根津に向かって不忍通り沿い、右側。本当に小さな店なので、そっと訪れること。

Posted by takemura at 02:33 AM | Comments (0)

November 05, 2002

torimasa

鳥正は、昔ながらのうなぎやである。店も昭和30年代となんら変わりないように見える。ここで昔ながらというのは、うなぎの下ごしらえのこと。今風のやわらかさではなく、すこしこりっとした舌触り。これがたまらなく昔風のうなぎである。昔のうまいうなぎを食べたければ、躊躇せずにここ。不忍池の有名店など名前ばかりで本当にまずい。
芸大まで歩いて4分。根津駅から言問通りを浅草方面に歩くこと5分。デニーズ手前の信号を左にすぐのところにある。かの芸大学長、平山郁夫先生がよく通った店として有名。芸大生も多い。ぜひ特上を注文しよう。
東京都台東区上野桜木1-10-13  TEL 03-3821-3618

Posted by takemura at 11:45 PM | Comments (1)

November 04, 2002

hantei

「はん亭」は根津で最も有名な下町レストランとなった。ここで言う下町レストランとは、今風にアレンジされた伝統性の獲得にある。単なる伝承だけを受け継ぐ下町頑固ではなく、時代のニーズに斬新に向かい合う。そんな挑戦を行う店のことである。金曜などは遠方の東京(この場合、世田谷などを示す)などからも若い女性客をひきつけている。
串揚げ、といってもここのは油ぎったものではない。季節の串が、品よく運ばれる。谷中しょうがは絶品。6品からのコース。キャベツ、きゅうり、大根、にんじんが串と絶妙に合う。大正時代、下駄のつま皮問屋だった建物を利用。そして昨年、その家屋を大胆に再建した。古いものを生かし、現代の感覚を入れる。言うに簡単だが、これにはかなりの技術がいる。いつもは12本のコース。サッポロの赤ラベルとこの串は非常にあう。
東京都文京区根津2-12-15 tel:03-3828-1440

Posted by takemura at 11:38 PM | Comments (0)

mannebiches

東京にパンがうまく焼ける工房(アトリエ)は多いが、このmannebiches Atelier(アトリエ・ド・マヌビッシュ)は文京区、いや東京でも第一級の店である。
元は根津駅の人気フレンチ・レストラン、「マヌビッシュ」のパン工房が独立したものである。ここでお勧めは、やはりバケット類であるが、最も人気はパンドミー。運がよければその場で買えるときもあるが、大概は予約が必要だ。近隣のレストランがここのパンを買いに来る。
ここのパンを買うことから、私の日曜の朝は始まる。
文京区西片1−2−2 tel:03-5804-4242 10:00~19:00 火曜定休

Posted by takemura at 11:02 PM | Comments (0)

November 02, 2002

denshichi

京都日帰りはやはりしんどい。しかし、そこは3年住んだ場所。東京では絶対に堪能できない空間で一時の愉楽。今回は京都の「すし」である。江戸っ子の私が、京都のすしに魅せられた理由は、至極単純である。まず「すし」は庶民の食べ物であり、日常の中にあってこそ、その魅力がある。いつの間にか、すしは高級料理か回転寿司かの二極化に至り、手軽で身近な存在ではなくなった。回転寿司は今や世界の寿司であり、お手軽であるが、身近ではない。うまい、安いは当たり前、その上、気持ちよくすしが食べられる店というのはあまりない。
京都にそのすしを見い出すまで、私は江戸前こそが「すし」そのものだと思っていた。これが大間違いだった。「傳七」は京都で2店のみ。白梅町と西院にある。観光客はまずいない。ここを知るのは、京都に住む人だけだ。そう断言できるのは、その場所は、京都の人だけが行きかう場所だからだ。京都に行くとき、必ずおなかをすかして、期待して、そして思う存分、飲み食いするがいい。そして、その気前の良いもてなしを知れば、東京のすし屋が忘れてしまった「粋」の真髄すら感受できる筈である。
今日はなんと言っても、よこわのえんがわと穴子が最高だった。白梅町の店は、姉妹店「串八」がとなり。この「串八」も有名。
京都市北区北野上白梅町33-1
TEL 075-463-7125

Posted by takemura at 11:54 PM | Comments (0)

kiyoken

うさぎやのどやらきが重い。東京駅。新幹線は一体何度乗ったのだろうか。車内で食べる弁当の話。
結局いろんな弁当を食べつくして、結局落ち着いたのは、崎陽軒シュウマイ弁当である。コストパフォーマンスはもちろん、このシュウマイがなぜ我々を虜にするのか?今日、新幹線の中でふと気がついた。「実に冷めていてもウマイ」の一言だろう。冷めたシュウマイなど、普段は絶対に食べないのだ。
この崎陽軒、横浜の老舗ブランドであるが、思えば子供のときからこのシュウマイはずっとこの味である。冷めても食べれるシュウマイ。具の取り合わせも完成されている。タケノコもウマイ。
東京駅のホームでは3ヶ所、大丸の地下でも売っている。下手な弁当を買って新幹線にのるのはもってのほか。迷わずシュウマイ弁当だ。

Posted by takemura at 12:59 PM | Comments (0)

usagiya

京都に行くのに、お土産が必要となった。訪問するのは、私より年配の先生、もちろん迷わず「うさぎや」である。明神君の紹介があるので重複はさけるが、ここは東京が京都に誇れる数少ない土産ものである。もちろん、東京は食のブラックホール、何でもそろうのが当たり前だ。しかし、手ぶらでは行けない訪問先に、どんなものを持参するかは、覚悟して決めておかねばならない。つまり、自分でいつもお土産には、ここの品というのを、5つは押さえておかなければ、日本の贈与と贈答の経済を体得できないのだ。
話が大げさになった。要は、お世話になる、あるいはなった先生への訪問などには、間違いのない品を用意しなければならない。そして、必ずその品を自ら買い、その日のうちに届けなければならない。
午前10時に「うさぎや」に行って当然の「どらやき」を受け取る。18個入りの特装品。そのまま東京駅へ直行。

Posted by takemura at 12:38 PM | Comments (0)

November 01, 2002

sasanoya

鶯谷の駅下。エディターの岩倉君と「もつやきのささのや」に行く。寒くなりはじめる頃、あの強烈なもつやきの香りを全身で浴びたくなる。「しろ」に始まり、「しろ」でしめる。14,5本の串を一気に食らうのだ。
ここは浅草でも湯島でもなく、もうひとつの下町、鶯谷の良心でもある。
路上に突き出した10種程度のもつやきアイテム。それを立ったままでほうばる。もちろん店内のテーブルもあるが、ここは路上での宴席が何よりうまい。次から次へと2人がかりの焼き手が、炭火を調整しながら、本数のスピードを上げる。会社がえりのサラリーマンでごった返す。
もはやこうした「もつ焼き」が食べられる店は極端に少なくなった。肉は内臓にあり。
生ビール2本、にごり酒2杯、串30本、二人で合計3000円ちょっと。

Posted by takemura at 11:21 PM | Comments (0)