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- China Guangxi(中国広西チワン自治区) Archives -

at Wuzhou, China (広西省梧州) on 10/Jun/1999

Posted by snotch at October 30, 2002 9:40 AM
朝、目覚めて窓を開けると、緑一面の光景。川幅は広く、流れがわからないくらい緩やか。丘のてっぺんに、大きな楕円体状の岩がつき刺さっている。いや、勿論、突き刺さったわけではないけれど、後から刺さったたように見える。

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正午過ぎに広西(Guanxi)省梧州へ到着。バスの出発までには時間があるので散歩。英国からのカップルと一緒に。彼ら、全く漢字が読めないからな・・・。不安なんだなきっと。ちょっとした丘にある西竹寺という仏教寺へ。眺めはいいけど、なんてことはないなあ。

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17:30、バス出発。突然天気が崩れ、雷雨が続く。辺りは暗闇なので、雷が光ると景色が浮かび上がる。加えてちょっと悪路でよく揺れる。0:00をまわった頃、道路脇の食堂の前で一旦バスが止まり、乗務員達が食事をとり始めた。もうすぐつくはずなのに・・・僕もお腹減ったなあ・・・早く行けよ、ど思った。深夜1:30に陽朔(Yangshou)に到着。とりあえず今日は珠陽飯店でおやすみなさい。

at Yangshuo, China (広西省陽朔) on 11/Jun/1999

Posted by snotch at October 31, 2002 2:42 PM
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陽朔(Yangshuo)というと聞きなれない人も多いと思いますが、桂林(Guirin)といえばわかるでしょうか?桂林からバスで30分ほどのこの町は、桂林のような奇山の連なる景色に囲まれ、かつ、桂林のように都会でなく静かなことから、外国人バックパッカーのちょっとした溜まり場のようになっている。メイン通りには西洋人向けレストラン付きの手ごろな値段の宿が並ぶ。こういう場所は中国においては珍しい。僕らが普段考える「サービス」という精神が、一般に無いこの国で、宿は完全に西洋人好みにオーガナイズされ、レストランは中華風洋食をだし、宿の小姉(Xiaojie)は愛想が良い。西洋人にとってはパーフェクトである。
しかし、宿付随のレストランの中華風洋食はちょっといただけない。1分も歩けば市場があって、その傍の食堂でおいしい中華が数分の一の値段で食べられるのになあ。漢字が読めないとは、中国においては致命的だ。

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川辺で知り合った中国人男性の家にお邪魔する。学校の先生をしているとのことで、片言だが英語をしゃべる。しかし、彼の英語、決して英語が得意でない僕が考えても、英語の先生としては失格である。6畳程度のコンクリートに囲まれた部屋に、ベッドと机があるだけのシンプルな部屋。愛読書は机の上の毛沢東。いまだに毛沢東の影響力は衰えないようで、彼にまつわる話をいろいろと聞かされた。家を後にして2人でバス停の裏の食堂へ。まだ、量の感覚が良くわかってなくて、たのみすぎてしまった。

at Yangshuo, China (広西省陽朔) on 12/Jun/1999

Posted by snotch at November 1, 2002 2:36 PM

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自転車をかりて月亮山という小さな山を目指す。田圃のなかのだだっ広い道を走る。月亮山、誰が名づけたか知らないが英語名は Moon Hill。なぜかというと、山の真中に半月状の穴がぽかっと空いているから。この山、見た目以上にハードです。湿度が高く、目の中に汗が入ってくるほどの量の汗をかく。月型の穴、実際にその場へ行くと、下から見るよりもずっと大きい。

頂上を目指して歩いている途中、割れてから間もないと思われる岩が地面から突き出して露出していた。普段外側に見えている灰黒色の岩の表面下には、真っ白に輝く半透明の岩石が隠れていたのだ。ぽこぽこと山が連なるこの風景、もし空気が無くて表面が酸化しなければ、クリスタルの剣山が果てしなく林立するような、とても素敵な光景なのかも、と想像してしまった。



月亮山のチケット裏
月 亮 高 高 桂 山 头

鸭 子 觅 水 不 抬 头

卧 虎 当 中 守 九 牛

美 女 梳 妆 在 后 头

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at 広西省陽朔 on 13/Jun/1999

Posted by snotch at November 2, 2002 4:16 AM

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 富利(Fuli)という村を目指して貸し自転車をこぐ。このあたりを探索するのには、スピードの面で自転車がちょうど良い。それぞれのぽこぽこ山の東側の袂に、たいていちょっとした集落があって、その周りに田圃が広がるというパターンが続く。最初は見慣れない風景なので良いけれど、こう同じパターンがずっと続くと、さすがに飽きてくる。どこまで行ってもぽこぽこ山の連続だ。
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at Yangshuo, China (広西省陽朔) on 14/Jun/1999

Posted by snotch at November 3, 2002 12:01 PM
中国を旅していると、語学留学中の日本人によく出会う。当然のことながら、彼らは僕よりもずっと流暢な中国語を操るので、彼らの後をついていったり、彼らと中国人を交えて会話をすると非常に得るところが大きい。

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宿のカフェで、留学生と中国人の女子高校生がしゃべっているところにお邪魔した。日頃、何が楽しい?などと、取るに足らない質問を投げかけていた。そんなやり取りの中、「日本がどこにあるか知ってる?」という質問に対して、「えっ?」というような顔をするのでどうしたのかなと・・。すると、留学生の彼が、「彼女、日本が中国の一部だと思っているみたい」と教えてくれた。本当にそうだと思っているのか、あるいは、本当は日本が独立国家だということを知っているけれどそう思いたくないと言っているのかは、大きな違いだ。そこで、「どうして日本が中国だと思うの?」という問いを発してみたところ、「日本の天皇陛下は中国人にそっくりじゃないのよ」という答え。つまり、後者である。天皇陛下という言葉が出てくる辺りから、教育の一環でそう教えられたのだなあと推測できる。中国で、どれくらいの人々がそう思っているのかはわからないけれど、この場所で出会った女子高校生がこういうことを言ったのには少々驚いた。

at 広西省陽朔 on 15/Jun/1999

Posted by snotch at November 4, 2002 6:09 AM

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 旅行者にとっては居心地が良いのか、この街には長期滞在者が多い。中国では、外国人が泊まってよい宿とだめな宿があって、中の下クラス以上の宿のみが少ない選択肢として外国人に提供される。それらの宿は立地的に分散していることが多く、普通の街だと大抵は、外国人は数件の宿にまとめられて分散する格好となる。宿を選ぶ自由はほぼ無く、宿が通りに集まるということもない。移動、宿泊、観光などの局面で、外国人の行動は常に管理下におかれているように感じてしまうので、疲れることもしばしば。しかし、ここ陽朔では西街(Xijie)通りに沿って個性的な外国人用の宿が並ぶものだから、自由に宿を見て選ぶことが出来る。そして、なんといっても英語が通じてしまう中国では稀有な場所なのだ。人々の対応も極めて旅行者慣れしたもので、これはもう外国人向けのテーマパークといってもよい。そろそろ出たほうがいいな。

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at 広西省陽朔->南寧, 中国 on 16/Jun/1999

Posted by snotch at November 5, 2002 12:35 PM
 ここ陽朔から桂林 ( Guilin ) へ出て、バスを乗り継ぎ広西 ( Guanxi ) 省の省都、南寧 ( Nanning ) へ、そして一気に雲南 ( Yunnan ) 省の省都、昆明 ( Kunming ) へ行くことに決めた。丸一日、移動日。桂林にて、南寧行き夜行バスの出発を待っているまでの間、映画館に入ってみた。チケットを買って、入ってびっくり、なーんにも見えないー。客席どこなの?誰かいるの?状態。ジェームス・タレルの「Backside of the moon」ばりである。5分ほど経ってようやく座席と階段が見えるようになった。スクリーンも薄暗い。映画はというと・・・寝てしまいました。

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