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at インド へミス (Hemis) on 20/Sep/1999

Posted by snotch at July 10, 2004 1:59 AM

タクトクゴンパからインダス河の谷まで下り、そこから西南西へ干乾びたインダスの支流を登る。2時間程歩くと次第に谷が狭まり、数十の民家と畑のある小さな村を通り抜けると、地面に斜めに突き刺さったかに見える巨大な岩山を背にして、へミスゴンパ(Chanchubsamling )が見えてくる。

17世紀の建立当時よりしばらくはナムギャル王家より手厚い庇護を受け続けたことと、1974年以降、国外の旅行者が大勢ラダックにやってくるようになった後は、旅行者の大半が訪れる有名なゴンパとしてその名を知られるようになったことで、他のゴンパと比較してずいぶんと贅沢なメンテナンスが施されているようにみえる。いささかおカネの匂いがしないでもない。
この壮観なゴンパは、幾つもの堂が入り組み、岩山の裾に沿って細長く広がるコンプレクスで、内部を進む際、領域を跨ぐ毎に、次々に異なる場面が展開する。多様なレベルのフラットルーフの上を、昇ったり降りたりしながら自在に行き来できるようになっているのも、よく出来た造り。一番上部のフラットルーフには所々に植栽が施してあって、素敵な屋上緑化になっている。